あらすじ実は非行艦『海の檻』は、院生の更正という目的のほかに、兵器の密輸も行っていたのだ!!日本政府は財政難を解消するため、ひそかに兵器を密造密輸していた。だが、輸送中の毒ガス兵器が漏れてしまったことで、日本政府は艦にいるすべての人間を抹殺することに決めたのだ!!日本を敵にまわして、生き残りをかけた最後の攻防戦が開始された――!!
『W7(ワイルド7)』 の望月三起也先生の作品。 望月先生の作品は全て読んでいますが、この 『四つ葉のマック』 は望月先生らしさをかき集めた、これまでの集大成のように思えます。 舞台設定から飛びぬけた発想を見せつける望月ワールド。極限状態の人間の心理、マニアが喜ぶような銃火器の数々、そして愛すべき登場人物達。 主人公のマックは当然ながら、本当に魅力のあるキャラクター揃いのこの作品。 その他の作品とは違い、途中で消えてしまうキャラはとても少ないと思います。その分、読み手次第で主人公ですら代わるかも? ワイルド7の飛場ちゃんのように、女の子ですら惚れこむような""悪""なキャラクターたちが繰り広げるバトル・ロワイヤル。 ただ同じ牢に入れられただけのルームメイト(?)から、命を預けられる親友へと成長していく。彼らの命がけの友情は必見です。 望月先生の作品を読んだことのある方はもちろん、まだ読んだことのない方にもオススメします。