あらすじ月に一度、非行艦の艦内を暴風のように暴れまわり、指導官たちをネズミのように殺していく、バイクに乗った謎の人物がいた。院生たちが『ヌシ』と呼ぶ、そのバイクが消えた辺りにいたマックを指導官長はヌシの正体だと睨んだ。そこで小学生の小次郎を使ってヌシを炙り出そうと、残酷なリンチにかける。そして、まんまと現われたヌシ!だが結局逃げられてしまい、『ざんげ島』で罠を仕掛けることにした!!
『W7(ワイルド7)』 の望月三起也先生の作品。 望月先生の作品は全て読んでいますが、この 『四つ葉のマック』 は望月先生らしさをかき集めた、これまでの集大成のように思えます。 舞台設定から飛びぬけた発想を見せつける望月ワールド。極限状態の人間の心理、マニアが喜ぶような銃火器の数々、そして愛すべき登場人物達。 主人公のマックは当然ながら、本当に魅力のあるキャラクター揃いのこの作品。 その他の作品とは違い、途中で消えてしまうキャラはとても少ないと思います。その分、読み手次第で主人公ですら代わるかも? ワイルド7の飛場ちゃんのように、女の子ですら惚れこむような""悪""なキャラクターたちが繰り広げるバトル・ロワイヤル。 ただ同じ牢に入れられただけのルームメイト(?)から、命を預けられる親友へと成長していく。彼らの命がけの友情は必見です。 望月先生の作品を読んだことのある方はもちろん、まだ読んだことのない方にもオススメします。