あらすじ自称モナコ公国の王子・四葉真記ことマックは、彼を王子だと認めない反対派の罠により、殺人の罪を負わされ、非行艦に連れて来られていた。乗船してすぐに院内のDブロック長になったマックは、院生の幹部たちに脱走計画を持ちかけられたが、ちょうどその時船倉が爆発炎上し、その容疑がなんとマックにかけらてしまった!心やさしい少年マックを通じて、真の勇気とは何かを問う!!
『W7(ワイルド7)』 の望月三起也先生の作品。 望月先生の作品は全て読んでいますが、この 『四つ葉のマック』 は望月先生らしさをかき集めた、これまでの集大成のように思えます。 舞台設定から飛びぬけた発想を見せつける望月ワールド。極限状態の人間の心理、マニアが喜ぶような銃火器の数々、そして愛すべき登場人物達。 主人公のマックは当然ながら、本当に魅力のあるキャラクター揃いのこの作品。 その他の作品とは違い、途中で消えてしまうキャラはとても少ないと思います。その分、読み手次第で主人公ですら代わるかも? ワイルド7の飛場ちゃんのように、女の子ですら惚れこむような""悪""なキャラクターたちが繰り広げるバトル・ロワイヤル。 ただ同じ牢に入れられただけのルームメイト(?)から、命を預けられる親友へと成長していく。彼らの命がけの友情は必見です。 望月先生の作品を読んだことのある方はもちろん、まだ読んだことのない方にもオススメします。