あらすじ

「あとは俺がやる」とアッシュとたろに宣言し、「このゲームは失敗しない」とナナミに約束した柊吾。しかし、いざ自信と向き合うと、完全無欠のポジティブさが不幸とはほど遠いことに気づく。悶々と思考を巡らすうちに、これまで目を背けてきた過去の悲惨な事故と向き合う決心をする。そして記憶をたどり、行き着いた先にひとりの少女がいた。ひとつの過去が詳らかになったとき、語り始められるさらなる衝撃の過去とは!?
世界で一番、俺が〇〇 1巻

幼なじみのイマドキ男子3人が我が身の不幸を嘆いていると、風変わりな美女が現れた。「セカイ」という組織のエージェントを名乗る彼女に誘われ、3人は「300日後、3人の中で最も不幸になった者はどんな願いも叶う」というゲームへの参加を決める。『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』の水城せとながキレッキレの台詞で描く、友情・嫉妬・悪意……。さまざまな感情あざなう300日のゲームが始まる。

世界で一番、俺が〇〇 2巻

柊吾・アッシュ・たろの幼なじみ3人のうち、300日後一番不幸になった者が願いを叶えるというゲーム。「柊吾とナナミ、たろとふみちゃんを、それぞれくっつけて幸せにし、相対的に自分が不幸になって勝利する」という計画を実行に移すアッシュ。偶然出会った謎の男から「お前は負け組で終わる」と言われる。アッシュは幼なじみの関係を「壊す」ことを選ぶのか!? 馴れ合いで参加したゲームは徐々にダークサイドに傾き始めた。

世界で一番、俺が〇〇(3)

一番不幸になった者が願いを叶えるゲームは序盤を過ぎ、幼なじみ3人の馴れ合いでヌルい雰囲気は徐々に様相を変えつつあった。恋愛上級者アッシュのアドバイスに従い、たろはお弁当屋の文香をデートに誘う。一方アッシュは、エージェント441号(ヨシヒト)との出会い以降、暗躍。「友情を壊しても人生変えるチャンスをつかむ」決意をしていた。「失恋ショコラティエ」の水城せとなの容赦ない筆致がさらに冴えわたる!

世界で一番、俺が〇〇(4)

優柔不断な文香は、恋愛強者のアッシュの思惑通り。突然連絡が来なくなったアッシュのことが気になって、たろと会っていても心ここに在らず。一方、久しぶりにいつものカフェに揃った柊吾・たろ・アッシュの3人の会話は、ぎこちなく噛み合わない。「不幸ゲーム」の毒が3人を蝕み始めているのか? 「皆さんは不幸になりますよ」、初めて会った日のナナミの言葉に導かれるように、運命は破局へと転がっていく。

世界で一番、俺が〇〇(5)

私生活と仕事で一杯いっぱいのたろ、ビッグディール獲得のため仕事に奔走する柊吾。二人をよそにアッシュは、ある計画を胸に秘め「不幸ゲーム」にのめり込む。計画が仕上げの段階に差し掛かったとき、「事件」は起きた。あの夜、文香の部屋で何があったのか? 誰が刺し、誰が刺されたのか? その真相が明かされ、さらなる悲劇へと連なる。

世界で一番、俺が〇〇(6)

ひとり死亡、ひとり重体…。不幸ゲームは、「ゲーム」と呼ぶには深刻すぎる局面を迎えた。そのことすら、サンプルのひとつに過ぎないと見做す冷酷な「セカイ」のなかで、ゲームの立て直しを図るナナミ。傍観を決め込んでいた柊吾にも変化が…。容赦なき物語はネクストフェーズへ!!

世界で一番、俺が〇〇(7)

「あとは俺がやる」とアッシュとたろに宣言し、「このゲームは失敗しない」とナナミに約束した柊吾。しかし、いざ自信と向き合うと、完全無欠のポジティブさが不幸とはほど遠いことに気づく。悶々と思考を巡らすうちに、これまで目を背けてきた過去の悲惨な事故と向き合う決心をする。そして記憶をたどり、行き着いた先にひとりの少女がいた。ひとつの過去が詳らかになったとき、語り始められるさらなる衝撃の過去とは!?

世界で一番、俺が〇〇(8)

悲惨な過去の記憶を手繰っても不幸になれない柊吾。「いい人」であることをやめ、目の前の金・生活のために生きるたろ。二人をよそに、アッシュはエージェント441号(ヨシヒト)の話から「過去に行われたもう一つのゲーム」を知る。そのゲームの結末は、現在へと連なる凄惨なものだった。柊吾の悲惨な幼少期の謎が遂に明らかになる!