オオカミが出てきた日
満月がやけに大きく見える、ある夏の夜。静かな別荘地の森の中で、少女は感じていた。それはとても不思議な、心地よい気分。なんだか自分が自分で無いような心地……。原因不明の奇病「タヌキ」にかかってしまった少女と男が、「オオカミ」になってしまった姉を追い、白昼夢のような一日を体験する。福山庸治が描く、幻想的な傑作長編!
新不思議のたたりちゃん
中学3年生の神野多々里は、みんなと仲良くしたくても、暗くて薄気味悪いと言われてイジメられ、気が付くといつも一人ぼっち。そんな仲間外れの多々里にも、唯一親友と呼べる友達・よっちゃんがいるけれど…ある時、そのよっちゃんにも裏切られてしまった多々里は、「みんないなくなればいい!」と願ってしまう!すると、本当に誰もいなくなってしまい…!?その後、祖父の不思議な力で中学1年からやり直すことになった多々里は、奇妙な道具を使ってクラスの悪い子達に巣くう“スキ魔”を退治する!