あらすじ

暴力団会の三代目・大和明虎に出会い、恋に落ちたプータローの櫓木卯一。なんとかして明虎の力になりたい卯一は金を稼ぐことで組に貢献しようと決意。ところが当たり屋をしかけた相手が会の親戚筋にあたる弥生組組長・松見だったため痛い目を見る。そして今度は株の売買で利益をあげようとするが身内の浅生田にハメられ、大きな損失を出す。卯一の幼なじみでもある浅生田は昔から卯一を受け入れることができずにいた……。
ジェラシー 第一回

暗闇の住人・櫓木卯一(ろぎ・ういち)、三代目との出会い。「四代目・大和辰之」前日譚(ぜんじつたん)、開幕。(この作品はシェリプラス2016年9月号に収録されています。重複購入にご注意ください。)

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ジェラシー 第二回

ヤクザの車に当たり屋を仕掛けたマヌケな男・ハチは、そのヤクザ櫓木卯一(ろぎ・ういち)の娘・麗華(れいか)のペットとして飼われることに! 自分よりもハチに心開いているように見える麗華を目の当たりにし、寂しさを感じる卯一は、27年前のある出会いを思い出していた――。(この作品はシェリプラス 2016年11月号に収録されています。重複購入にご注意ください。)

ジェラシー 第三回

裏社会の住人、櫓木卯一は、ひょんなことから一緒に住むことになったハチを見ながら、27年前の出会いを思い出していた。その頃ある小説家の元に身を寄せていた卯一は、借金の取立てにきたヤクザと遭遇。その男こそ暴力団大和組の三代目・大和明虎とその舎弟での高校の同級生、浅生田だった。明虎に惹かれた卯一はなんとかして彼に近づこうとするが――。(この作品はシェリプラス2017年1月号に収録されています。重複購入にご注意ください。)

ジェラシー 第四回

裏社会の住人、櫓木卯一は、ひょんなことから一緒に住むことになったハチを見ながら、27年前の出会いを思い出していた。その頃ある小説家の元に身を寄せていた卯一は、借金の取立てにきたヤクザと遭遇。その男こそ暴力団大和組の三代目・とその舎弟での高校の同級生、浅生田だった。明虎に近づきたい卯一は、大和会の親戚筋の幹部、半田に狙いをつけ、彼を取り込んでいく――。(この作品はシェリプラス2017年3月号に収録されています。重複購入にご注意ください。)

ジェラシー 第五回

ある小説家の元に身を寄せていた若き日の櫓木卯一は、借金の取立てにきたヤクザと遭遇。その男こそ暴力団大和組の三代目・明虎とその舎弟での高校の同級生、浅生田だった。明虎に近づきたい卯一は、大和会の親戚筋の幹部、半田に狙いをつけ、彼を取り込んでいく――。

ジェラシー 第六回

ある小説家の元に身を寄せていた櫓木卯一は、借金の取立てにやってきた暴力団大和会花村一家の組長代行・明虎とその部下で卯一の高校の同級生、浅生田と遭遇。明虎に興味を持った卯一は、彼に近づくため、花村一家の親戚筋にあたる弥生組の幹部・半田に近づき、関係を持つ。そんなある日、奪われた知人の金を取り戻すためある暴力団の組長宅を襲撃した卯一は、うっかり「花村組」を名乗る。明虎と家族になりたいという思いからついたつまらない嘘だった。花村組からも追われ、公衆トイレで震えていた卯一の前に現れたのは明虎だった。だが明虎は嫉妬に駆られた半田刺され、半田の卯一への執着に激した明虎は、半田を撲殺し卯一をを匿うことにーー。

ジェラシー 第七回

明虎のマンションに匿われた櫓木。そこにやってきたのは明虎の妻・麻巳(あさみ)だった。一触触発の空気の中浅生田が辰之をあやし、麻巳は櫓木に語りかける――。

ジェラシー 第八回

小説家の愛人として暮らしていた櫓木卯一は、借金の取立てにきたヤクザ・大和明虎と出会う。明虎に近づくため親戚筋の弥生組の幹部・半田を利用する卯一。しかしそのために嫉妬に駆られた明虎は半田を撲殺してしまう――。スカーレット・ベリ子の大ヒット作「四代目・大和辰之」の前日譚。

ジェラシー 第九回

27年前、暴力団大和組の三代目・明虎に出会い、興味を持った櫓木卯一は、彼に近づくため親戚筋の弥生組の幹部・半田と関係を持つ。だが自分がついた嘘が原因で暴力団に追われ、助けようとした半田は明虎を刺し、逆に撲殺されてしまう。卯一は明虎の家族とともにマンションで暮らすことに。そして金を稼ぐために当り屋を始める。

ジェラシー 第十回

暴力団組の三代目・明虎と出会った櫓木は、出会い、強烈に惹かれ合う。明虎に近づくため親戚筋の組の幹部・半田と関係を持つ、自分がついた嘘が原因で組に追われ、助けようとした半田は嫉妬に駆られた明虎に撲殺されてしまった。その後組が持つマンションに匿われた櫓木だったが、そこに明虎の妻・麻巳が現れ、同居を始める。

ジェラシー 第十一回

27年前、暴力団大和組の三代目・大和明虎と櫓木卯一は、出会い、強烈に惹かれ合う。明虎に近づくため親戚筋の弥生組の幹部・半田と関係を持つ卯一だったが、自分がついた嘘が原因で組に追われ、助けようとした半田は嫉妬に駆られた明虎に撲殺されてしまう。明虎の力になりたい卯一は金を稼ぐことを決意。当たり屋をしたり、株に手を出したり……。

ジェラシー 第十二回

自由気ままに振る舞いながら、周りを自分のペースに巻き込んでいく櫓木。幼い頃から彼に対して複雑な思いを抱えていた浅生田は、もう限界にきていた。一方、明虎の妻、麻巳も櫓木の存在を持て余していた。そしてついに明虎に詰め寄るが――!? 惹かれ合うふたつの魂の物語。

ジェラシー 第十三回

暴力団・大和会花村一家組長代行、大和明虎に出会って恋に落ち、彼の力になりたい櫓木卯一は、金を稼ぐことで組に貢献しようと決意。車の当たり屋を仕掛けるがその相手の松見はなんと大和会の親戚筋にあたる弥生組組長の松見だったため、痛い目を見る。次に卯一が手を出したのは株の売買。偏屈で有名な男から必勝法を聞き出し、相場の世界に乗り込むが……。

ジェラシー 第十四回

暴力団会の三代目・大和明虎に出会い、恋に落ちたプータローの櫓木卯一。なんとかして明虎の力になりたい卯一は金を稼ぐことで組に貢献しようと決意。ところが当たり屋をしかけた相手が会の親戚筋にあたる弥生組組長・松見だったため痛い目を見る。そして今度は株の売買で利益をあげようとするが身内の浅生田にハメられ、大きな損失を出す。卯一の幼なじみでもある浅生田は昔から卯一を受け入れることができずにいた……。

ジェラシー 第十五回

暴力団会の三代目・大和明虎に惚れ込んだ櫓木卯一。明虎の力になりたい卯一は金を稼ぐことで組に貢献しようと決意。株の売買で利益をあげようとするが、不自然な連絡ミスで大損を被ったため、金の無心に組の金塊を持ち出し、弥生組の松見の元を訪れた……。

ジェラシー 第十六回

株取引の巨額の損出は仕組まれたものだった。そのことを知った櫓木は、相手にロシアン・ルーレットを仕掛け、さらに口淫によってケリをつけようとするが……。

ジェラシー 第十七回

浅生田を家族だとかばう明虎に、拒絶を感じて家を飛び出した卯一。その後松見と一緒にいる所に現れた明虎は、突然松見に殴りかかり――。

ジェラシー 第十八回

松見に拉致された卯一は屈強なロシア人たちから繰り返し暴行を受ける。それは明虎に対する松見の警告であり復讐だった……。

ジェラシー 第十九回

愛する父・二代目の突然の自死。松見の前で彼が最後に呼んだのは明虎の名前だった。明虎の事務所に向かう松見。一方、卯一が松見によって拉致されていることを知った浅生田はどうすべきか悩む。

ジェラシー 第二十回

明虎を狙う松見の暴走。浅生田の協力で松見の元から脱出した櫓木は、明虎のマンションに駆けつける。だがそこで櫓木が見たものは……!?

ジェラシー 第二十一回

辰之が何者かによって連れ去られた。麻巳に疑われた卯一は傷つき、マンションを飛び出した。一方遅れてやってきた明虎も麻巳、浅生田とともに辰之救出に向かう。

ジェラシー 第二十二回

辰之と卯一を乗せた松見の車に正面からぶつかっていく明虎の車。辰之たちの運命は――。明虎は松見との一騎討ちを迎える中、とり残された卯一は……!?

ジェラシー 第二十三回

長い確執の末にようやく和解をした明虎と松見。しかしそこに卯一の姿はなかった。二代目葬儀が執り行われる中、卯一に振り回されながらも憎みきれない麻巳が動き出す――。

ジェラシー 第二十四回

自分の居場所がないことに気づき、明虎の前から姿を消した卯一は松見のはからいで明虎と再会。明虎は装弾されたリボルバーを差し出し「嫌なら撃てよ」と言いながら卯一を激しく抱く――。

ジェラシー 第二十五回

学校でトラブルを抱えていた麗華が久々の登校。気を揉むハチに対し卯一は麗華を支えてほしいと頼む。次の日公園で麗華たちと穏やかな時間を過ごす卯一の前に現れたのは――!?

ジェラシー 第二十六回

27年ぶりに再開した卯一と明虎。長い空白を埋めるようにゆっくりと言葉を重ねる二人。そして再びの別れが迫った時――!? ついに感動の最終回!!