あらすじ

ブラック企業帝愛で、命を削り生き抜く男、利根川幸雄‥‥! AI導入‥! 帝愛にも来た‥AI化の波っ‥! 祇園入り‥! 会長と過ごす一夜の〇〇話‥!? 麻雀ブーム‥! 1人の雀士が帝愛に舞い降りる‥! 黒服増員‥! いま再び、地獄の自己紹介開幕‥! 理外の悪魔的スピンオフ第8巻!!
中間管理録トネガワ 1巻

帝愛グループ会長・兵藤和尊(ひょうどう・かずたか)の命で、債務者たちによる「死のゲーム」の企画を任された幹部・利根川幸雄(とねがわ・ゆきお)!! 早速、企画会議を開く利根川を待っていたのは、受難…!! 煩悶…!! そして絶望…!! 会長と黒服の間で苦悩する利根川を描く、悪魔的スピンオフ、始動……!!

中間管理録トネガワ 2巻

帝愛グループ会長・兵藤和尊(ひょうどう・かずたか)の命に従い、部下の黒服に突き上げをくらいつつも、「限定ジャンケン」の企画書を完成させた幹部・利根川幸雄(とねがわ・ゆきお)……!! しかし、その先に待っていたのは安穏ではなく、さらなる受難と苦渋の日々だった……! 『カイジ』の悪魔的スピンオフ、第2巻……!

中間管理録トネガワ 3巻

帝愛幹部・利根川幸雄の行く先は、一寸先も予測不能っ…! 就活の春…! 今明かされるブラック企業・帝愛の入社システム…! 奮闘の夏…! 宿敵・黒崎との一進一退の出世レース…! 欲の秋…! すきっ腹にガッツリ、大盛りチャレンジ…! 煩悶の冬…! 限定ジャンケン予行演習、理外の緊急事態!? 『カイジ』の悪魔的スピンオフ、激走第3巻…!

中間管理録トネガワ(4)

利根川幸雄の日常は、東奔西走、多事多端…! 東、黒服たちのファッション戦争…! 西、今試される、兵藤会長への忠義心…! 南、会長そっくりさん大捜索作戦…! 北、部下の結婚式には圧倒的に乾杯…! 『カイジ』の悪魔的スピンオフ第4巻…!

中間管理録トネガワ(5)

利根川幸雄の四方八方、ブラック企業の艱難辛苦…! 圧倒的左遷‥!…最果て支社へ異動する部下…! 女子力満載…! 帝愛に咲く、一輪の女性黒服…! 脂もの禁止…! 生活改善を強いる健康診断…! SNS戦争…! 帝愛を脅かすツイッター垢…! 『カイジ』の悪魔的スピンオフ、激熱第5巻‥!

中間管理録トネガワ(6)

利根川幸雄に降りかかる、新たな試練のつるべ打ち‥! 第二次SNS戦争‥! 帝愛アンチ垢を潰せ‥! 悪魔的同窓会‥! 思い出のあの娘は今‥!? まさやん覚醒‥! 今ここに、真の影武者が生まれる‥! 人間競馬‥! 星屑散る宴がついに始まる‥! 『カイジ』の悪魔的スピンオフ、灼熱の第6巻!!

中間管理録トネガワ(7)

利根川幸雄の行く先は、いかなる時も五里霧中‥‥! 部下遅刻‥! 訪れる圧倒的無駄時間‥! ミス隠蔽‥! 報連相を怠った黒服の末路は‥!? 社内恋愛‥! とどのつまりアベック誕生‥! CM作成‥! 帝愛の命運は視聴者の手に‥!? 理外のTVアニメ7月放送開始!! 『カイジ』の悪魔的スピンオフ第7巻!!

中間管理録トネガワ(8)

ブラック企業帝愛で、命を削り生き抜く男、利根川幸雄‥‥! AI導入‥! 帝愛にも来た‥AI化の波っ‥! 祇園入り‥! 会長と過ごす一夜の〇〇話‥!? 麻雀ブーム‥! 1人の雀士が帝愛に舞い降りる‥! 黒服増員‥! いま再び、地獄の自己紹介開幕‥! 理外の悪魔的スピンオフ第8巻!!

中間管理録トネガワ(9)

酸いも甘いも噛み分けて、中間管理の道往く利根川‥‥! 帝愛潜入‥! ブラック企業に報道のメスが‥!? 小休止‥! 利根川、会社を初サボタージュ‥! 自著出版‥! せ‥せ‥回せ‥編集者ガチャ‥! 会長断金‥! 1日100万円生活で王が激変‥!? 『カイジ』の悪魔的スピンオフ第9巻!!

中間管理録トネガワ(10)

ブラック企業・帝愛の、とある中間管理職‥‥! 上司の横暴‥‥部下の暴走‥‥。その全てを一身に受け止め、働き続けた男がいた‥‥! その名は利根川幸雄‥‥! 最後の最後まで、サラリーマンで有り続けた男‥‥! 『カイジ』の悪魔的スピンオフ、万感の最終巻!!

中間管理録トネガワ

利根川もイチサラリーマンだったという話

中間管理録トネガワ 福本伸行 萩原天晴 橋本智広 三好智樹
六文銭
六文銭

「賭博黙示録カイジ」で実質ラスボスだった利根川のスピンオフ的作品。 個人的に、 「金は命よりも重い」 とか 「一千万二千万稼ぐことの難しさ」 (受験を勝ち抜き、就職戦争でも勝ち抜いて一流企業に内定をもらい、そこでも遅れずサボらずミスもせず毎日律儀に会社に通って10年経ってようやっと手にする額~のような下り) といった、お金に対する金言が多く、大人になった今新たな魅力が再発見されている利根川。 「1日外出録ハンチョウ」は読んでいたのですが、なぜかこちらは少し読んだだけで食指が動かなかったんですよね。 というのも、上記のように「賭博黙示録カイジ」の中で、利根川って魅力的な敵キャラなんですよ。 悪には悪の正義があるを地でいく感じで、負け方も、一言で言えば武士の切腹のような潔さで、むしろ格好良かったんですよね。 そこらへんがハンチョウと異なっていて、スピンオフでコミカルに描かれていることに違和感があり手が出せなかったんです。 が、そんな考えにとらわれているのがアホでした。 結論からいうと、めっちゃ良かったです。 利根川の日々の会社での生活が描かれているのですが、「中間管理録」とあるように、上司(兵藤会長)と部下(黒服)の板挟みに会いながらも仕事をこなす様は、サラリーマンのそれで、学ぶことが多かったです。 仕事のこなし方、会議の進め方、部下の動かし方、上司のご機嫌とり、などなどサラリーマンとしては一度は悩みそうな点を、しっかり描いているので、社畜な方は読めば共感できると思います。 大体頑張って→結局報われない感じで終わるオチも含めて、現実の仕事の辛さを突きつけられて身につまされます。 基本的にはギャグよりなのですが、所々仕事や人生?に役立つエッセンスがあるので、やっぱり利根川は魅力的なキャラだと痛感しました。

中間管理録トネガワ

昨今のスピンオフ祭の鏑矢!

中間管理録トネガワ 福本伸行 萩原天晴 橋本智広 三好智樹
酒チャビン
酒チャビン

昨今、人気作品を面白おかしくパロったスピンオフが雨後の筍のごとく刊行されてますが、その鏑矢となった作品です! スピンオフ自体はもっと前からあったのかもしれませんが、ここまでブームを起こしたきっかけとなったのはこちらの作品の影響かと思います! 他のスピンオフ作品と比べても、このトネガワとハンチョウは完成度が段違いで、圧倒的な面白さがあると思います! 絵の完成度も高いし、キャラクターも崩れてないし、元ネタへの深い敬意がありながらもイジって、なおかつチョぴっと世間もイジる。とにかくセンスが抜群です! 特にすごいのが、スピンオフという作品形式でありながら、高いオリジナリティを感じさせる点です!切り口がよく、それ単体として話が抜群に面白いので、本作品を知らなくても十分に楽しめる完成度だと思います。 他のスピンオフ作品はギャグ部分がありきたりな切り口だったり、「なんでやねん!」「〇〇なんか〜〜い!!」みたいな、なんの捻りも感じられないツッコミで勢いで乗り切ろうという部分が散見されがちですが、トネガワはそうではないきちんとした笑いを組み立てられているところが、本当にすごいと思います。終わってしまって残念!