あらすじ

暴君・董卓に反旗を翻す連合軍は、みなぎる血潮とともにその数二十七万にまで膨れ上がっていた。大軍内部では我こそは歴史に名を刻まんとする猛者たちの野心が渦巻く。螢沢において董卓軍と激突した連合軍は敵将・華雄に手を焼いた。幾人もの首が飛ぶその男の前に進み出たのは、劉備玄徳が義弟、関羽雲長!二頭の馬にまたがり華雄との一騎打ちに臨む関羽、その堰月刀が激しくうなる!!
天地を喰らう 1巻

中国後漢の末。王朝は失政を重ね、地の人々は貧困にあえいでいた。盗みを働き、百姓たちに袋叩きにされるその男、名は劉備玄徳。妻にしようと手を取った女の正体は、天上神・竜王の娘であった。諸葛孔明とともに天上界へ昇った玄徳は人間界一の剛胆男となるべく、呑邪鬼が住まう火炎城へと向かう。そこでいつ果てるとも知らぬ幻覚地獄に苦しめられた玄徳は……!?本宮節が炸裂する豪快三国志!!

天地を喰らう 2巻

天上界で呑邪鬼との死闘の末に「肝」を得て再び地上に降り立った玄徳。見る者を否応なく惹き付けるその姿に、偃月刀を携えた関羽も思わず手が震えた。玄徳と生涯をともにすることを誓った関羽、続いて現われた張飛と兄弟の契りを結んだ玄徳は、ここに天下制覇の志をたてる!三雄が集いしその時、世はまさに乱世の時をむかえようとしていた――!!

天地を喰らう 3巻

漢に対し反乱を起こした黄巾族。それを影で操っていたのは魔界の幻鐘大王であった。人間界の乗っ取りをもくろむ幻鐘大王を阻止すべく、玄徳は嵐(らん)とともに魔界へと向かう!激しい争気に感づいた幻鐘の弟妹・幻光と砂姫も加わり戦いは壮絶さを増してゆく……。人間界の支配権をかけたこの戦い、それを手にするのは果たしてどちらか!?

天地を喰らう 4巻

洛陽の都は、悪政を続ける宦官どもを一掃しようとする軍勢が入り乱れ、混乱を極めていた。隙を見て連れ去られた霊帝の王子を偶然に発見したのは呂布と貂蝉の兄妹。その豪傑・呂布を味方に付けた董卓は宮中の実権を握り、強欲の限りを尽くす。その悪事の一端である墓堀りの現場で再会を果たした玄徳、関羽、張飛の三名は改めて志を誓い合い、劉備玄徳軍を結成するのだった!!

天地を喰らう 5巻

暴君・董卓に反旗を翻す連合軍は、みなぎる血潮とともにその数二十七万にまで膨れ上がっていた。大軍内部では我こそは歴史に名を刻まんとする猛者たちの野心が渦巻く。螢沢において董卓軍と激突した連合軍は敵将・華雄に手を焼いた。幾人もの首が飛ぶその男の前に進み出たのは、劉備玄徳が義弟、関羽雲長!二頭の馬にまたがり華雄との一騎打ちに臨む関羽、その堰月刀が激しくうなる!!

天地を喰らう 6巻

難攻不落の要塞・虎牢関。敵は連合軍の足並みを崩そうと、鼎(かなえ)戦を挑んできた。古より伝わるこの戦法、両軍がそれぞれ三軍に分かれて真正面からぶつかり合い雌雄を決する。連合軍総大将・曹操は敵の裏をかく作戦に出たが、それが裏目に出てしまった!?雑民軍と揶揄された劉備玄徳軍が、ついにその実力を発揮するときがやってきた!!

天地を喰らう 7巻

曹操の巧みな戦術により、虎牢関をついに攻め落とした連合軍。そのまま洛陽へと進軍するが、そこに宿敵・董卓の姿はなく、あろうことか千年の都が火の海と化していた!目的をなくした諸侯たちは故郷へ戻り、国は秩序を失った。おろかな人間を救うことができるのは泰山の頂で「封禅の儀」を執り行える聖天子のみ。百万を越える民衆が見守る中、その頂に現われた男とは……!?

天地を喰らう

もっと読みたかった!!!!

天地を喰らう 本宮ひろ志
酒チャビン
酒チャビン

本宮ひろ志先生による三国志マンガです。中学生のときに三国志にハマりまして、当時三国志の情報なんてファミコンの三国志の情報(武力とかの数値)か、同商品のガイドブック、および横山先生の三国志しかなかったので、ものすごく三国志情報に飢えていました。 そんなとき、母親と行ったダイエーに入っていた本屋(フランスの本屋ばりになぜか新刊と古本を一緒に扱っている店でした)にて天地を喰らうの3巻を発見!!!! 正直、状態は良くなく、古本特有のオイニーも若干ツイキーでしたが、家に帰ってすぐに貪るように読みました!!!面白かった!!!!! その後、チャリで行ける距離にある(片道1時間半くらいの圏内は攻めてました)本屋という本屋を巡り天地を喰らうの他巻を探す日々!!!本屋自体の情報もタウンページくらいしかない中、よく頑張ってたよなぁ。。 結果、デラックス版で全巻揃っている本屋を発見し、おこづかいを前借りして即買いしました! お金を取りに行っている間に売れてしまうのでは、と気が気ではなかったですが、全くそんな心配は必要なかったです。 話は少しファンタジー入っていて、王道の三国志ストーリーではないのですが、それでも当時は三国志のキャラが登場しているだけで大興奮でした!!キャラの描写も、正直現在までの三国志マンガの中で一番じゃないですかね??皆魅力的に描かれてます! 残炎なのは、話が序盤中の序盤である董卓による長安遷都あたりで終了してしまったことです・・・続き見たかった・・・・ 後にRPGゲームとしてファミコンソフト化され、司馬懿を倒すところまでが収録されたので、それは本当に嬉しかったです。ゲームとしての完成度も高く、超名作だと思います。