あらすじ

土佐井ノ口村の地下浪人・岩崎弥太郎は、何の役にもつけぬ自分の身分と世の役にも立たぬ学問に失望し、荒れた毎日を送っていた。そんな時、アメリカ帰りのジョン万次郎から、広大な外国と、「カンパニー」の話を聞き、触発された弥太郎は江戸へ出る決意をするが……!?後に日本最大の三菱財閥を創り上げることになる弥太郎の、幕末太閤記!!
猛き黄金の国 1巻

土佐井ノ口村の地下浪人・岩崎弥太郎は、何の役にもつけぬ自分の身分と世の役にも立たぬ学問に失望し、荒れた毎日を送っていた。そんな時、アメリカ帰りのジョン万次郎から、広大な外国と、「カンパニー」の話を聞き、触発された弥太郎は江戸へ出る決意をするが……!?後に日本最大の三菱財閥を創り上げることになる弥太郎の、幕末太閤記!!

猛き黄金の国 2巻

尊王か佐幕かで国内は大きくゆれていた。そんな中、弥太郎は商人・カラスミ善兵衛と組み、住友別子銅山の抜け銅を計画したが、見事に失敗。その後長崎に出張するも、仕事になじめず半年で帰国してしまう……。喜勢(きせ)という美しい娘を妻にめとり、春がきたと思ったのもつかの間、吉田東洋暗殺の知らせが……!!

猛き黄金の国 3巻

長崎で坂本竜馬と再会した弥太郎は、海援隊カンパニーの設立を約束する。しかし、間もなく竜馬が凶刃に倒れ、計画は頓挫してしまう。時代は一気に倒幕へと傾き、慶応四年、ついに徳川幕府が崩壊。弥太郎は大阪に転出し、土佐開成館で外国商館を相手に辣腕を揮い頭角を現わし始めるが、その前途には壮絶な戦いが待ち受けていた……!!

猛き黄金の国 4巻

幕末の動乱を乗り越えたクセの強い人物達から構成される明治新政府は、その権力闘争の頂点に達していた。混乱する内政から目を逸らせようと、政府は台湾出兵を決定する。資金援助を求められた弥太郎は、その聡明なる目で時代を見据え、援助を快諾。消えかけていた三菱の火は確固たる炎を上げだした!!しかし同時に三井との骨身を削る争いは激しさを増してゆく――!!