あらすじ地上は異類異形の人外たちが支配する世界。人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。そんなある日、森の番人である「ゴーレム」とひとりの人間の少女が出会う。滅びゆく種族「人間」と森の番人「ゴーレム」の父娘の絆を綴った旅の記録。
ソマリを両親の元に返すため、森の守り人であるゴーレムがソマリを連れて旅する物語。いろいろな種族との出会い、時に危険になりながらもゴーレムはソマリを守り、ソマリはゴーレムを慕い少しずつ絆を深めていきます。その中で感情を持っていないゴーレムがソマリを大事に思い、ソマリのことを考え行動したり、初めて抱く思いに困惑する様は親そのもの。ソマリの一途な思いとゴーレムの不器用な優しさは、ほっこりさせられます。大事なものは何なのか気づかせてくれる、そんな物語です。種族を越えて芽生える親子愛と絆は心を癒してくれます。