あらすじその肖像画で生者の魂を奪い、死者の魂を蘇らせると噂のぬえの絵師の心温まるヒューマンストーリー――。大東亜戦争勃発。英二郎のもとに靖国で再会を誓った友のために絵を書いて欲しいという依頼が来た。しかし、完成した絵を友に拒否されてしまう……。桜の下で君を待つ……。生きることへの未練に苦悩する男たちの葛藤は。そして、画学校の卒業制作のモチーフに悩む義則に、師であるぬえの絵師の助言はまったくなく……悩む弟子だが。全5作品を収録。
文字数も多かったので読むのに時間かかりましたが、8巻まで読む価値有りの物語。(まだ完結してません) まずは英二郎がかっこいい。色気もある。 吸い込まれていくような綺麗な描写に思わず息を飲む場面もありました。 亡くなった人を書いてくれ。の依頼に真摯に向き合う姿と、依頼人達の心が英二郎が描く絵に、心癒されていく。 依頼人各々の思いに、亡き人の生きている姿を描くことで、依頼人達が今までの思いに区切りを打って前に進んでいく様に心打たれました。 そして昔ながらの風景画に懐かしい気持ちにもさせてくれました。