あらすじ

歪な信頼関係のもとに成り立つ『決別』――皆見晴澄は、前世の記憶をもつ男子高校生。仁科の頭にいるであろう精霊の目を欺くため、再び道を違えることになったように見せる皆見と瀬々。仁科の、ひいては精霊の目的を一同は推測し、ある仮説を導くが――?過去の後悔を現在(いま)の決意に変えて――逼迫の第二十七巻!
ボクラノキセキ(1) 【イラスト特典付】

前世の戦争により滅んだある国の王女・べロニカの記憶を持つ少年、皆見晴澄。彼はその言動と行動が原因で学校生活に馴染めずにいたが――…。その運命を僕たちは忘れない。久米田夏緒が描く前世を巡る現代ファンタジー、ついに発売!! ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(2) 【イラスト特典付】

戦争により滅んだゼレストリア王女・べロニカの記憶を持つ高校生・皆見晴澄。彼の周囲では、クラスメイトたちもまた、次々と前世の記憶を取り戻す。そんな中、自分はべロニカであると名乗る少女・広木があらわれる――…。 ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(3) 【イラスト特典付】

戦争により滅んだゼレストリアの王女・ベロニカの記憶を持つ高校生・皆見。かつて神官・カルロであった大友は、クラスで記憶を持つ者を集め出す。『現在』の生活を重んじる皆見と意見が対立し始め――…? ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(4) 【イラスト特典付】

前世の身分に固執し、強力な魔法を使うことができる矢沼が暴走し、目黒を攻撃してしまう。矢沼を止めるため、皆見は自らが王女ベロニカの生まれ変わりであることを明かす。普段とはまったく違う皆見の立ち居振る舞いに、矢沼たちは驚愕し――…。 ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(5) 【イラスト特典付】

魔法と思われる力で地震がおきた頃、大木が山に向けて魔法を撃っていたところを目撃した槙。槙は大木を呼び出し、事実を黙っている代わりに、新しい魔法を覚えるための儀式を試したいので、それに協力してほしいと頼む。一方、皆見は教室に残されたメッセージをきっかけに、上岡を魔法で攻撃した犯人を特定しようとしていた。交錯するそれぞれの思惑。真実は明らかになるのか!? ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(6) 【イラスト特典付】

自らの正体を明かす覚悟を決めた皆見。しかし、またもや黒板に書かれていたメッセージが新たな混乱をもたらす……。戦うべき敵は一体誰なのか!? ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(7) 【イラスト特典付】

七浦の主人であるユージン王子の正体を知ろうとする槙。一方、皆見は手嶋野と矢沼とともに作戦を立てていたが、手嶋野はあることに気付いてしまい―‐? ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(8) 【イラスト特典付】

ユージンが転生していることを知った皆見達。手嶋野は瀬々が放った言葉がユージンと同じものと気づき、皆見にそのことを伝える。二人は瀬々の前で「ユージンに会いたい」と話をし、反応を窺うが…。 ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(9) 【イラスト特典付】

みんなの記憶を意図的に引っ張りだす計画の当日、皆見は春湖に自分に向かって魔法を撃つように言う。それに紛れて、皆見を狙い、魔法を放つ七浦。緊迫した状況により、皆見と手嶋野は神官リュカが魔法で死んでいることを思い出す。 ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(10) 【イラスト特典付】

かつて存在し、滅亡した国・ゼレストリアの王女・ベロニカとしての記憶を持つ男子高校生・皆見晴澄。あの時、あの城で、いったい何があったのか・・・。徐々に思い出される城での暮らしやそれぞれの記憶。その断片がすこしずつ繋がり、そして-。前世&転生ファンタジー、過去と現在を見極める第十巻! ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(11) 【イラスト特典付】

広木がずっと隠していた事実――それは、彼女の前世に関わる重大な秘密だった。御堂と百花に、ずっと嘘を吐いていたことを謝る広木に対し、二人は味方であり続けると告げる。一方、「前世を思い出さない」という決断をしていた瀬々だが、ある日バイト先のカラオケ店から出たところを魔法で襲われる!! 無意識に魔法で対抗しようとする瀬々は――!? 前世を巡る大人気ファンタジー、待望の第11巻!! ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(12) 【イラスト特典付】

瀬々が魔法で襲われた事実を知り、危機感を募らせる皆見たち。皆見は、黒幕をあぶりだすために、「ユージン」かもしれない、として名乗りを上げることを決意するが…。前世を巡る大人気ファンタジー、最新刊!! ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(13) 【イラスト特典付】

ユージンと偽り、情報を集める皆見。王女を守ろうと動く広木と七浦。それぞれが異なるやり方で、『過去』の真実を解き明かそうとしていく。そんな中、戦争を裏で操っていたのが教会だという情報を知らされた大友は…!? 大人気、前世を巡るファンタジー、第13巻!! ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(14) 【イラスト特典付】

「前世」と今。たとえ記憶を持っていたとしても、それはもう違う人間だ。皆見は、教会が戦争に関与していたと大友から聞かされるが、それに対する非難も、ベロニカを助けようとした事への感謝も、口にすることは出来なかった。一方、手嶋野は、渡辺が新たに「前世」の記憶を取り戻したのではないかと疑い、慌てて渡辺を捜索するが――。 ※巻末に電子版オリジナルのイラストを掲載しています。

ボクラノキセキ(15) 【イラスト特典付】

内通者である参謀の息子がグレン・シュライバー…阿部の発言をきっかけに、広木はかつてグレンであった時に母ステラと交わした言葉を思い出す。それは、グレンが実はアリファルドの血を引いているという真実で――。新たな転生者の出現により、前世の真相へまた一歩近づいていく第15巻!!

ボクラノキセキ(16) 【イラスト特典付】

自身の前世と繋がりのある人物に関わるたび、少しずつ過去の記憶が蘇っていく瀬々。彼は全てを思い出してしまうのか――…? 一方、阿部と仁科が決闘をしているという場所に到着した皆見たち。そこで決闘の仲裁に入っていた山田が、戦争の真実について語りはじめ――!? 少しずつ明らかになる真実から目が離せない第16巻!!

ボクラノキセキ(17) 【イラスト特典付】

前世の記憶を思い出した瀬々は、自身がユージン王子であった頃の記憶を思い返し、彼の考えに触れようと試みていた。一方、美月はなぜユージン王子が光の柱の魔法を使ったのか、ということについて思考し、事態はそれぞれの立場で考察されていく。さらに、前世での死についての記憶が曖昧な矢沼=オーギュスタンの死について話していた面々は、思わぬ可能性に思い至り――!?

ボクラノキセキ(18) 【イラスト特典付】

前世の記憶を取り戻した瀬々は、過去の秘密を共有する元井と共に思い出した記憶の照らし合わせをする。一方、教会の監督役としての前世を思い出した山田は、孤立を深めていくが…。“今”を守るために過去に縛られる、葛藤する彼らの決断は――。次々と浮上する問題に直面する、衝撃の第18巻!

ボクラノキセキ(19) 【イラスト特典付】

“ユージンがベロニカを殺したのは、禁呪を葬り去るため”。新たな過去への手掛かりは、残酷な問いかけをもたらした。春湖は、他に道がないのなら、この世界のために皆見を殺せるのか自問する。一方、皆見の言葉によりその事実を思い出した瀬々は、「今度こそ自分を殺せるか」と手嶋野へ問いかけるが――? 思い出した前世の記憶を突きつけられる衝撃の第19巻!!

ボクラノキセキ(20) 【イラスト特典付】

仁科の正体は神官なのか… 疑いを深めた牧は、百花を通じて皆見たちに相談をしようとする。一方、突然の襲撃に遭い重傷を負った手嶋野(ヴィンス)。かつての主・ユージンとしての記憶を取り戻した瀬々は、傷ついた手嶋野の姿を見て激高し―――!?

ボクラノキセキ(21) 【イラスト特典付】

グレンの名を口にしたことから、仁科の前世を疑う大友。その疑惑は伝播し、七浦(コットン)の記憶を呼び起こす。記憶の中で、コットンは“ある人物”を刺しており…!? 混じりあう真実と虚妄を、皆見たちは見極められるのか――!

ボクラノキセキ(22)【イラスト特典付】

信頼できる仲間に、グレンが転生していることを告げる広木。それはかつて皆見(ベロニカ)に想いを寄せていた人物が現世にあらわれたことを意味し――…。その事実は、春湖の目にどう映るのか――? 立場や性別、時を越えて前世と現世が交差する―― 混沌の第22巻!

ボクラノキセキ(23)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

総選挙1~3位のキャラクターの描き下ろしお祝いイラストを収録! 仁科を追い詰める瀬々は、自身の前世を露呈するとともに彼の本当の正体を暴く。目前で広がるその様子に、七浦は僅かな希望を感じる―――。追い詰められたかのように見えた仁科は、ある打診をしてきて…?

ボクラノキセキ(24)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

ゼレストリア――その国の記憶をもつ者は限られている。普通の男子高校生・皆見晴澄は、前世その国の王女であった。瀬々(ユージン)との邂逅に前世への記憶を巡らせる皆見(ベロニカ)。記憶は生々しく、想いを現世へと引きずらせ――…。その口から紡がれるのは真実か、それとも虚言か。急いて、焦らして、零れるものは―――危急の第二十四巻!

ボクラノキセキ(25)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

かつて、存在していたゼレストリアという国。前世、その国の王女であった記憶をもつ男子高校生・皆見晴澄。仁科との会話の中で、ある可能性に気付く瀬々。彼から送られるサインをヒントに仮説を導き出し――…。綴られる言葉に宿すのは、前世の妄執か現世への警鐘か。学園転生ファンタジー、緊要の第二十五巻!

ボクラノキセキ(26)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

小さな違和感が大きな運命の歯車を動かす――前世の記憶があることを除いては、普通の男子高校生・皆見晴澄。菊地に得体の知れない恐怖を感じる仁科。始まりの「あの日」を追憶するのは目黒も同じで、小さな違和感が大きな運命の歯車を動かしていく――。その燻りが更なる真実を炙り出す、火急の第二十六巻!

ボクラノキセキ(27)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

歪な信頼関係のもとに成り立つ『決別』――皆見晴澄は、前世の記憶をもつ男子高校生。仁科の頭にいるであろう精霊の目を欺くため、再び道を違えることになったように見せる皆見と瀬々。仁科の、ひいては精霊の目的を一同は推測し、ある仮説を導くが――?過去の後悔を現在(いま)の決意に変えて――逼迫の第二十七巻!

ボクラノキセキ(28)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

ついに明かされるユージンの真実――!!勢いを増す学園転生ファンタジー、滂沱の最新刊!男子高校生・皆見晴澄には、かつて一国の王女であったという前世の記憶がある。リュカとしての生を憶い、現世での己の目的を全うしようと決意する仁科。一方彼との対峙を経て、情報交換をしようと瀬々は皆見を呼び出す。そこで瀬々は皆見に自身の本当の気持ちを聞いてほしいと切り出して――…?かつては伝えられなかった真意が今明かされる――

ボクラノキセキ(29)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

ゼレストリアの王女であった前世を持つ男子高校生・皆見晴澄。突然各々の記憶に蘇る「ベンノ・ビゴー」の姿。瀬々と仁科は菊地の歪な言動に戸惑いと畏怖を感じつつも、己の為すべきことのために、精霊を欺くべく行動を開始する。片やコーデリアとしての記憶を振り返る榎本。その中にはアシュレイの恩人であるアーレンの姿があり――!? 驚悸の第二十九巻!

ボクラノキセキ(30)【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】

前世一国の王女であった記憶を有する男子高校生・皆見晴澄。元井が菊地を呼び止め、揺さぶりをかけるもその本性は未だ見えない。同刻、雨の中仁科と榎本はついに“本当の姿”を晒して相見える。仁科はわざと今際に放った言葉を繰り返し、コーデリアの最期を追想するが…。一滴の憂いが不安の波を立てていく――紛紜の第三十巻!