あらすじ“精神感応(テレパシー)”は途絶え、残された彼との絆は心臓(いのち)だけ。殺人鬼の欲動の如き暴走を追い、私は高速を逆走する! 不可解な現象から、赤の他人である老人・武藤勘二(むとう・かんじ)と思考と心臓を共有するようになった、平凡な会社員・久我真咲(くが・まさき)。テレパシーを利用した計略で、殺人鬼による監禁を脱した真咲だったが、武藤は殺人鬼の手に落ちた。現場から逃走する殺人鬼の車を必死で追跡する真咲。が、その運転者は意外にも…。
単行本の帯を書いてるのが沙村広明や望月ミネタロウだったので読んでみたら、いや〜!めちゃくちゃおもしろい!これはどんな大物作家でも帯書きたくなるわ!と思いました。 簡単にあらすじを説明すると主人公の女と見ず知らずのおじさんの心臓がなぜかリンクしちゃうんですよ。しかもおじさんは心臓病だからちょっと驚くだけでも発作が起きてしまう。そんな爆弾みたいな心臓を共有しちゃった二人が凶悪殺人鬼と戦うことになります。おじさんの娘を誘拐して殺した男は主人公の会社の同僚でもあったのです。 サスペンスなんですけどアクションでもあるし、スリルも味わいながら会話劇も楽しめる。発作シーンでは本当に心臓がドキドキしてくるのでヤバいです!