あらすじ3-Bの男子生徒・黒沢(くろさわ)の母親は、学校や教師に理不尽な要求を突きつける“モンスターペアレント”で、先日も学校に怒鳴りに来たばかり。ところが悟郎(ごろう)はその黒沢を、母親の目の前でビンタしてしまう!!怒り狂う黒沢の母は、PTAや教育委員会に訴え、経営している警備会社を使い総力戦に打って出た!!護送車からの脱走以上の警備網に、悟郎ピーンチ!そして、校長倒れる――!!!?
表紙とタイトルだけではいまいひとつ内容がわからず、ドラマ化されてから読み始めて好感をもった作品です。ハンマーセッションとはメキシコ系ギャングの俗語で、新入りがきた時、しきたりや掟を脳天に叩き込む、という意味だそう。ですが、この作品では「衝撃的授業」という言葉が当てられています。つまりは教育モノ。型破り教師が生徒を更生させていくという定番の設定ながら、その教師が脱走した詐欺師というところに新味があるわけです。この教師、問題のある生徒に接する時は、詐欺のテクニックを使う。それは人心掌握術だったり、調査の上でのハッタリだったり。ほか法律も知っているし、簡単な心理トリックも仕掛けられる。これらプロの技がビシッと決まるのがいいんですよね。で、この辺の能力って、現実の生活や仕事上でも重要なことなのでは、て思ったりしてしまうのです。知識を蓄えたり、頭を使って行動して人の心をつかんでいるわけしょ? ビジネスマンでもナルホドと思うことだらけですよ。少年向けと侮ることなかれ。