あらすじ最優秀高校生大会決勝の一回戦で、モンゴル代表・吉六会(きちろくかい)のスペースガチョビンスーツに身に付けた総理(そうり)に苦戦する塩田鉄人(しおだ・てつひと)。そこで塩田は、総理のロケットパンチと自分のピョン吉Tシャツを交換しないかと取引を持ちかけるが……!?そして香港にまでやってきたゴリ子により、最優秀高校生大会はさらなる激戦を展開することに……?「幕張」の真の主役が明かされる完結巻。
ジャンプ+にもないのにKindle Unlimitedで全部読める!となって懐かしさで読んだが、今の感覚からするとかなり厳しいと言わざるを得ない。 連載当時を思い出してみると自分は小学生で、近所の少し年上の友達に『行け!稲中卓球部』を読ませてもらっていたのでそれのパクリだと思っていた。それは小学生ゆえの知識のなさからくるものなのだけど、意外とその感覚は長く引き継がれてしまうものだ。 鈴木智恵子や奈良の母親いじりみたいのは当時もレベル低いと思っていたけど、ああいう毒舌・下ネタ・内輪ネタ、つまりは「ぶっちゃけ」が笑いになる時代だった。今だと事前に摘み取られるか、先鋭化して一部の集団にのみ支持されるようなものになるのだろう。そういう意味で貴重な記録だし、読みながら何が変わって、何が変わらないのかを確認することができる。