あらすじゴリ子こと鈴木智恵子(すずき・ちえこ)にハメられた叶親(かのおや)は、彼女から子供が出来たと告げられて立ち直れないほどのショックを受ける。一方、自分の付き合っている智恵子がゴリ子と同一人物と気付いてない奈良重雄(なら・しげお)は、智恵子を叶親に奪われたと思い込み、謎の組織・吉六会(きちろくかい)を召集して……!?
ジャンプ+にもないのにKindle Unlimitedで全部読める!となって懐かしさで読んだが、今の感覚からするとかなり厳しいと言わざるを得ない。 連載当時を思い出してみると自分は小学生で、近所の少し年上の友達に『行け!稲中卓球部』を読ませてもらっていたのでそれのパクリだと思っていた。それは小学生ゆえの知識のなさからくるものなのだけど、意外とその感覚は長く引き継がれてしまうものだ。 鈴木智恵子や奈良の母親いじりみたいのは当時もレベル低いと思っていたけど、ああいう毒舌・下ネタ・内輪ネタ、つまりは「ぶっちゃけ」が笑いになる時代だった。今だと事前に摘み取られるか、先鋭化して一部の集団にのみ支持されるようなものになるのだろう。そういう意味で貴重な記録だし、読みながら何が変わって、何が変わらないのかを確認することができる。