あらすじある日突然、部室がなくなっていた幕張南高校野球部は、弱小の柔道部部室を乗っ取ろうと計画する。ノリがよかったら部室を譲っていいという柔道部員・嶋鳥(しまとり)と鷹橋(たかはし)の言葉に、さんざん振り回されてキレそうになった塩田鉄人(しおだ・てつひと)と奈良重雄(なら・しげお)は、部室と野球部マネージャー・桜井(さくらい)のおっぱいを賭けた柔道勝負をすることに……!?
ジャンプ+にもないのにKindle Unlimitedで全部読める!となって懐かしさで読んだが、今の感覚からするとかなり厳しいと言わざるを得ない。 連載当時を思い出してみると自分は小学生で、近所の少し年上の友達に『行け!稲中卓球部』を読ませてもらっていたのでそれのパクリだと思っていた。それは小学生ゆえの知識のなさからくるものなのだけど、意外とその感覚は長く引き継がれてしまうものだ。 鈴木智恵子や奈良の母親いじりみたいのは当時もレベル低いと思っていたけど、ああいう毒舌・下ネタ・内輪ネタ、つまりは「ぶっちゃけ」が笑いになる時代だった。今だと事前に摘み取られるか、先鋭化して一部の集団にのみ支持されるようなものになるのだろう。そういう意味で貴重な記録だし、読みながら何が変わって、何が変わらないのかを確認することができる。