あらすじ奈良重雄(なら・しげお)に旅券を取られて香港に行けずにいた塩田鉄人(しおだ・てつひと)と桜井(さくらい)。そこへ突然現れた謎の女から、彼女の弟の敵であるモンゴル代表・吉六会(きちろくかい)をつぶす事を依頼された彼らは、新しい仲間・吉崎(よしざき)とともに香港へと旅立つ。そして、香港でホテルを探す塩田と桜井は、いかにも怪しい全裸のテンテンくんと遭遇して……!?
ジャンプ+にもないのにKindle Unlimitedで全部読める!となって懐かしさで読んだが、今の感覚からするとかなり厳しいと言わざるを得ない。 連載当時を思い出してみると自分は小学生で、近所の少し年上の友達に『行け!稲中卓球部』を読ませてもらっていたのでそれのパクリだと思っていた。それは小学生ゆえの知識のなさからくるものなのだけど、意外とその感覚は長く引き継がれてしまうものだ。 鈴木智恵子や奈良の母親いじりみたいのは当時もレベル低いと思っていたけど、ああいう毒舌・下ネタ・内輪ネタ、つまりは「ぶっちゃけ」が笑いになる時代だった。今だと事前に摘み取られるか、先鋭化して一部の集団にのみ支持されるようなものになるのだろう。そういう意味で貴重な記録だし、読みながら何が変わって、何が変わらないのかを確認することができる。