あらすじ危機を何度も救ってくれる工藤に、幼い頃、病院で出会った青年・夏樹青を重ねる遥花。「二人は何か関係があるの…?」と問いかけると、工藤は涙を流しながら、過去の記憶を話し出す。かつて出逢った「かけがえのないモノ」の存在を。一方、工藤の言動に不信感を抱く冬偉は、「屍人憑き」というモノの存在を知ることになり――。
何とも意味深なタイトルだ。そもそもクラゲに骨は無い。この得体の知れなさが、しかし読んでみると妙にしっくりくる。 物語全体を覆うヒリヒリした痛みや不安に煽られるように、ページを捲る手はどんどん早くなっていく。…結局ひとは得体の知れないものに対して、恐れを感じながらも惹かれてしまうものなのだ(笑)。