あらすじ急速に縮まっていく、遥花と工藤の距離。遥花の幼なじみである冬偉も加わり、海へ行ったり、ゲームセンターで遊んだりと青春を謳歌する3人。しかしその一方で、工藤の祖母が不審死を遂げ、行方不明だった遥花の母親の恋人が変わり果てた姿で戻ってくるなど、事態は不穏さを増していき―――。
何とも意味深なタイトルだ。そもそもクラゲに骨は無い。この得体の知れなさが、しかし読んでみると妙にしっくりくる。 物語全体を覆うヒリヒリした痛みや不安に煽られるように、ページを捲る手はどんどん早くなっていく。…結局ひとは得体の知れないものに対して、恐れを感じながらも惹かれてしまうものなのだ(笑)。