あらすじ工藤の中身が、幼い頃に病院で出逢い、将来の約束をした「青お兄ちゃん」だということを知った遥花。その体は死体であるということに戸惑いつつも、「屍人憑き」という存在となって会いに来てくれ、自分のことを「一番だ」と言ってくれる青の存在を遥花は受け入れる。一方、「屍人憑き」の存在を知った冬偉は、青の元の体の持ち主である「工藤暁」の母親と接触し――。
何とも意味深なタイトルだ。そもそもクラゲに骨は無い。この得体の知れなさが、しかし読んでみると妙にしっくりくる。 物語全体を覆うヒリヒリした痛みや不安に煽られるように、ページを捲る手はどんどん早くなっていく。…結局ひとは得体の知れないものに対して、恐れを感じながらも惹かれてしまうものなのだ(笑)。