人見知りで筆談でしか話せない小学1年生の龍太郎。そんな従兄弟のともだちづくりを手伝う事になったエリート高校生・清之介。時間の無駄と思っていた龍太郎との交流の中で、清之介は、初めての感情を覚えてゆく――。心温まる、キミと僕と、『ともだち』の物語。待望の第1巻。
自分の為だけに生きる清之助の胸に級友・高橋の言葉がひっかかる。「嘘を信じる事」「誰かを忘れないこと」。慣れない龍太郎との生活の中で、清之助の心に“何か”が芽生えてゆく――
2学期が始まる。夏休みの素敵な思い出を胸に登校した龍太郎だが、級友が語る豪華な夏の思い出を聞いている内に、急に自分の夏休みがみすぼらく思えてしまう。そんな中、清之助にもある変化が――。
文化祭に龍太郎がやってくる。清之助の友達に会うのを楽しみにしている龍太郎だが、本当は友達などいない清之介は初めて他人と向き合い考える。龍太郎の夢を壊すべきか、龍太郎を騙し続けるべきか――。
「胸に残るものよね、人の優しさは」 仙台の街に冬がやってきた。清之助は招かれた友人宅で不思議な居心地のよさを味わい、龍太郎の変化、自分の変化に気づく。そして、別れと出会いの春がやってくる―――。心温まる、キミと僕と『ともだち』の物語。“優しさ”の最終巻。