あらすじ

ホステスの宮路ユキノが転落死した。ユキノは闇金融から借金していた。早乙女文矢は、ユキノの姉・典子を取材中に、闇金融の取り立てから救う。闇金融の経営者は偶然にも、文矢の記事によって社会的に抹殺された鮫島明夫だった。鮫島の復讐劇が幕を開ける!!
あばれブン屋(1)

アカツキ新聞の「あばれブン屋」こと、早乙女文矢は資料室に回されて只今謹慎中。そんな折にホームレス殺人事件が発生する。後輩記者のひかるを手伝い、隠密裏に聞き込みを続ける文矢。他社は元ボクサーの犯行と報道する中、文矢は独自に容疑者を割り出した!

あばれブン屋(2)

スクープが認められ、資料室から現場復帰した早乙女文矢。とある取材の帰り道、ふらふらとトラックの前に飛び出した老女を、間一髪のところで助ける。認知症かと思われたが実際は違った。介護が虐待に変わったのだ!? 高齢者虐待の真実を文矢のペンが暴く!

あばれブン屋(3)

覚醒剤で錯乱している男が、子供を人質に包丁を持って町中で暴れている、というニュースが飛び込んで来た。文矢がかけつけたとき、若い新米警官が捨て身の行動で少年を救出する。一躍ヒーローともてはやされるが、この男、凶暴この上ない極悪人だった!

あばれブン屋(4)

ヒーローから一転、ヒールになった警官の名は熊田博といった。留置場から脱走し、向かった先は助けた子供の住む家だった。子供の父親は殺害され、熊田は更に逃走を続ける。次の標的は同郷の石井代議士の娘、ちずるだ。蟻のはい出る隙もない警備が敷かれた!

あばれブン屋(5)

読者の投書から、ある悪徳病院の実態を探ることになった文矢。過剰投薬の副作用から徘徊、そして事故死した老人の身内の怒りは、文矢を動かした。人命より利益優先の病院に、夜間潜入した文矢は隠し病棟の存在を知る。そこには臓器移植用の患者がいた!

あばれブン屋(6)

連続婦女暴行殺人事件が発生!! 被害者の女性達は、全身を強く殴打されていた。犯人は変質者なのか――!? 重傷を負った2番目の被害者は死こそ免れたものの、マスコミに過去を暴かれ家庭崩壊の危機に!! 被害者の人権を無視した報道に、文矢の怒りが爆発!!

あばれブン屋(7)

連続婦女暴行殺人事件の容疑者は、森川準一郎と断定された。森川の次の獲物は、エアロビクスのインストラクター・美樹本だった。美樹本に執着する森川の“異常愛”について、史上最悪の性犯罪者・横山よりヒントを得た文矢は、美樹本がいる伊豆へ直行する…が!?

あばれブン屋(8)

文矢は、図書館に勤める大林麻美に一目惚れした。一途に愛を告白する文矢だが、麻美には少女時代に受けた心の傷があった。彼女が閉ざした心を愛の力でこじ開けようとする文矢だが…。一方、文矢の代わりに殺人事件を追っていたひかるが過労で倒れてしまう!!

あばれブン屋(9)

生涯に唯一度の純愛――文矢と麻美の出逢いは、まさに運命的な恋だった。文矢の献身的な愛情に心の傷を癒された麻美は、彼との結婚を夢見るようになっていった。一方、捜査が難航していた猟奇殺人事件はあまりにも意外な展開を見せ、驚愕の真相が明らかに…!!

あばれブン屋(10)

無差別爆破殺人事件の犯人と思われる『ボンバー・ヘッド』から、次なる爆破予告メールが届いた。犯人を批判する記事を載せたアカツキ新聞社が標的にされたのだ。文矢と川尻刑事は、容疑者として橋本という男をマークするが、彼の背後には意外な人物の影が…!!

あばれブン屋(11)

連続爆弾事件の真犯人は、主婦・松本スミ江だった。現実に幻滅したスミ江は元恋人との未来に希望を託し、服役中のテロリスト・越葉茂男の釈放を要求。越葉は警察と交渉の末、スミ江を裏切ることで合意!? 非常事態の成田空港に爆発の衝撃が走る!! 文矢は…!?

あばれブン屋(12)

ホステスの宮路ユキノが転落死した。ユキノは闇金融から借金していた。早乙女文矢は、ユキノの姉・典子を取材中に、闇金融の取り立てから救う。闇金融の経営者は偶然にも、文矢の記事によって社会的に抹殺された鮫島明夫だった。鮫島の復讐劇が幕を開ける!!

あばれブン屋(13)

典子の手術は失敗に終わった。鮫島から再手術の資金を借りるため、典子は保証人に文矢を立てた。法外な利息に抗議する文矢へ拷問を加える鮫島。その鮫島の口から思いがけない一言が!? ユキノ転落死に絡むスキャンダル事件の真相が明らかになる、劇的最終巻!!