あらすじ

一度入ったら二度と生きて出ることのできない纐纈城。纐纈城は仮面の悪魔と呼ばれる城主とともにあった。国抜けした土屋庄三郎を追って、纐纈城に入った高坂甚太郎だったが、番人たちに足止めをくらい、庄三郎を探し出すことができない。そんな折、纐纈城・城主の発作が始まり、城内は阿鼻叫喚の地獄へと変わり始める……。
神州纐纈城(一)
戦国時代の名将・武田信玄に仕える土屋庄三郎の家系は、何代にもわたり惨劇がつきまとっていた。庄三郎の父・庄八郎も、乱心の末、母と伯父と共に失踪。そして庄三郎自身も、毎夜悪夢にうなされていた。ある夜、深紅の布を売る男から「あなたが救われる道は纐纈城にしかない」と告げられる。庄三郎は国抜けをし、信玄は鳥刺の高坂甚太郎らを追っ手として差し向けるのだが……。陰惨怪奇にして神秘的色彩の濃い国枝史郎の『神州纐纈城』を鬼才・石川賢が渾身の筆致でコミカライズした第1弾!!
神州纐纈城(二)
一度入ったら二度と生きて出ることのできない纐纈城。纐纈城は仮面の悪魔と呼ばれる城主とともにあった。国抜けした土屋庄三郎を追って、纐纈城に入った高坂甚太郎だったが、番人たちに足止めをくらい、庄三郎を探し出すことができない。そんな折、纐纈城・城主の発作が始まり、城内は阿鼻叫喚の地獄へと変わり始める……。
神州纐纈城(三)
蜂須賀小六にたきつけられ、纐纈城攻めをはじめた織田信長。その目的は纐纈城の兵力を手に入れ、天下を取ることにあった。先鋒隊の半数を失いながらも、決して進軍の手を緩めることはない。一方、光明優婆塞(こうみょうようばそく)と対峙し、気力を削がれた三合目陶器師(すえものし)は、北条の間者・薪兵衛から自分のもとを去った妻・園女と妻とともに逃避行に出た伴源之丞の行方を知らされる。纐纈城を中心に因果の糸が絡み合う。
神州纐纈城(四)
ついに纐纈城に入城した土屋庄三郎。血の記憶が甦り、纐纈城が何であるのかを知る。三合目陶器師は己の過去と対峙するべく、園女と伴源之丞もとへと急ぐ。そして纐纈城から命からがら生還した高坂甚太郎は、決着をつけるべく再び纐纈城に向かう。「死の恐怖……苦痛こそが生きている唯一の証拠」「血の記憶をたどれ……血の記憶をたやすな」「それがとだえれば人間は魂は……永劫に……救われまい」「死の恐怖におびえ苦痛にのたうつことがあってこそ」「人間は はじめて……自分が地獄の住人であったことを……」「知る」──石川賢が再構築した『神州纐纈城』ここに完結!!
爆末伝

爆末伝

江戸時代末期、鳥羽・伏見の戦いで大敗を喫した幕府軍はこのときから逆賊となった。薩長を中心とする官軍は錦の御旗を立て、徳川幕府を壊滅するべく進軍を開始。関ヶ原の戦い以来、徳川家に仕えてきた小栗藩は、官軍に寝返った周囲の藩に囲まれ孤立していた。幕臣の勝海舟に相談したところ、勝の用心棒を名乗る馬並平九郎を紹介される。海洋塾で西洋学・兵学を修め、西洋兵器に明るい平九郎は、最新の近代兵器で武装し、官軍と渡り合うというのだが……。幕末を舞台にした石川賢の個性あふれるアクション巨編、堂々の開幕!!
邪鬼王 爆烈

邪鬼王 爆烈

荒廃した地上を舞台に鬼才・石川賢が描くバイオレンスアクション。名護屋の城を落とし、西の寺を次々に攻め落とす魔蝋軍の関東進攻がはじまった。関東を治める者は宇宙をも治めるという。西の正願寺、最後の砦・空蓮寺の空海坊爆烈は、肉眼では捉えらないほど速い動きが破壊力を生む拳法──爆烈拳を駆使し魔蝋軍に立ち向かう。
ブルーベリードール

ブルーベリードール

某大学に通う中畑建吉は、食うものも食わず、バイトしてようやく手に入れた大人のオモチャを寮に住む先輩に使い倒されてしまう。失意のなかにいる建吉の前に、奇妙なセールスマン・魔屋人幻が現れ、大人のおもちゃを勧める。とまどう建吉に、魔屋は持ってきていたトランクから、どんな男も満足させる機能を持った高性能アンドロイドを見せるのだが……。石川賢が美少女ヒロインに挑戦したラブコメディ、ここに開幕!!
ザ・ジョークマン

ザ・ジョークマン

ギャンブラー・丈苦万太郎(「冗句万太郎」と表記の回もあり)が、麻雀やパチンコなどの博打から釣りやビリヤードに到るまで、ありとあらゆる勝負を繰り広げるショート・ギャグ。
試し読み
戦国忍法秘録五右衛門

戦国忍法秘録五右衛門

天正九年(1581年)9月6日、天正伊賀の乱。織田信長の次男・信雄を総大将とした織田軍6万の大軍勢が伊賀を襲った。壬生野城を落とし、佐野具嶺(さなごみね)へと進軍、国中に火を放ち女・子供を容赦せず殲滅させた。9月10日、戦果の見物に訪れた信長を屍と化して待っていた五右衛門が単独で襲う。首を奪(と)ったかに見えたが……。「自分と名字が同じ『石川五右衛門』を描きたい」と「五右衛門 忍者説」に着想を得、情熱を傾けて執筆されていた石川賢の遺作を電子書籍化!!
羅生門

羅生門

夭折の天才作家・芥川龍之介と“闇”“魔”を視覚化する漫画家・石川賢の夢の邂逅。収録作品のうち『羅生門』『蜘蛛の糸』『トロッコ』は原作の世界観をより分かりやすく、本作を読んだ後に原作を読めばより作品世界への理解が深まるアプローチであるのに対し、『新羅生門』は『羅生門』を独自の解釈で大きく拡げ、自身の作品世界へと昇華させている。芥川の小説作品をベースに、イマジネーション溢れる石川ワールドは必見!!
魔空八犬伝

魔空八犬伝

時は戦国、永禄5年(1562年)。越後に上杉謙信、甲斐に武田信玄、小田原に北条氏康、尾張に織田信長と、日本の国土は網目のように分裂し、戦いの日々が続いていた。百姓の子として暮らしていた犬塚信乃は、侍になり天下取りを夢みていた。ある日、無数の死体が転がる戦場跡で犬山道節と出会う。道節は黄金城(里見城)を追っていた。『南総里見八犬伝』に着想を得、独自の作品世界を構築した『魔空八犬伝』がいよいよ登場。