あらすじ

長引く梅雨のなか、内縁の妻に付き添われて国分診療所を訪れた馴染みの患者、達三。この時季になると脚の古傷が傷み出すという彼に対して、国分は心因性のものではないかと告げる。一方、田宮は西新宿署で補導された家出の幼い兄妹に出会い、達三との関係に気づく。国分と田宮は、医師には治せない傷を治療すべく動きはじめる……。男と女、親と子の哀しくも強い絆を描いた屈指の名編「梅雨明け」ほか、全10編を収録。