あらすじ長引く梅雨のなか、内縁の妻に付き添われて国分診療所を訪れた馴染みの患者、達三。この時季になると脚の古傷が傷み出すという彼に対して、国分は心因性のものではないかと告げる。一方、田宮は西新宿署で補導された家出の幼い兄妹に出会い、達三との関係に気づく。国分と田宮は、医師には治せない傷を治療すべく動きはじめる……。男と女、親と子の哀しくも強い絆を描いた屈指の名編「梅雨明け」ほか、全10編を収録。
一話完結で読みやすい。主人公は大学病院で助教授になれる程の腕を持っている医者だけど、とある理由で過去を捨てて、今は新宿のゴールデン街で診療所を営んでいる。ほとんどお金にはならないけれど、訳ありの街の人々から「熊先生」と呼ばれ慕われている…というお話です。あまりオペシーンもないですし本格的な医療漫画とは少し違いますが、ヒューマンドラマとして患者との心の交流と医者としての葛藤の両方が描かれています。読んでいるとだんだん熊先生が阿部寛にしか見えなくなってきました。すごく似てません?