あらすじこの夏の九龍はどうかしてるぜ。脳内の過去の記憶を夏の終わりを体験する令子。ついに、工藤と鯨井Bの真相を覗き見ることに…。私に過去はないけれど、日常を重ねて絶対の自分になりたい。悲劇が、その先に待っていたとしても自ら選んだ未来なら後悔したりしないから次々と明らかになる事実を知って尚、明日に向かって進む理想的なラヴロマンスを貴方に――。
雑誌派なのですが読んでて訳が分からなくなってきたので、復習の為に既刊の単行本を一気読みしてみました。結論としては謎がより深まりましたね…。絡まっていた糸を直そうとしてよりこんがらがっちゃったような気分です。 でもこれはストーリーに欠点があるんじゃなくて、それだけ謎の明かし方が巧妙だってことだと思うんですよね。少々焦ったい気もしますが眉月先生のフェチが活かされてるシーンがたくさんあるので飽きずに読めるし、むしろ半分くらいはそれが目当てで読んでるからオールオッケーです! ただ工藤さんの態度はどうなんだ?!とは思っちゃいました。常々思っていましたが改めて読んでみると、鯨井さんのことを突き放したかと思えば急に甘えて振り回してひどい男ですよね。自分は本人だからってワガママし放題でいいと思うなよ!(笑)。とはいえ彼も謎多き人物なのでこれが解明されたら見方もガラッと変わるかもしれません。私自身は考察が苦手なんですが工藤さんの鯨井Bさんへの愛情深さを見ると後追いしててもおかしくないな…と思ったりしました。