伝承族反乱軍が地球に潜ませていた数万機のラドウを相手に苦戦する銀河連合軍は、ブゥアーに近づくことすらできずにいた。そんな中、ジェンド・ラドウとの戦いに敗れたリプミラは捕われ、ゲンは地球に放り出されてしまった。ゲンは敗北を覚悟したが、実はそこからブゥアーの内部に入ることが千載一遇のチャンスであった。一方、リプミラはエイブの機転で危機を脱し、秘密基地で造られたリプミラ号でゲンのあとを追う。ゲンは作戦通りブゥアーの中枢に辿り着き、反乱軍と対峙するが、そこでブゥアーの正体と反乱軍の目的を聞かされる……。
膨大な伏線を回収して、壮大なスケールの物語を綺麗に畳みきった名作だと思います。巻数比での密度の濃さは特筆レベルではないかと(他なら何十巻費やしてもおかしくない)。 古さもあって人を選ぶ絵柄ではあるので、そこさえ慣れを加味して大丈夫なら是非読んで欲しい作品です。