自衛隊員の伊庭義明と天下人の織田信長は、互いに友情を深めつつも対決への道を歩んでいく。信長は自衛隊がタイムスリップで現れた場所から、戦車やヘリコプターなど大量の近代兵器を掘り起こし、それを自軍のものとした。圧倒的な武力を新たに有し、かつ数万人の兵力を持つ信長が、わずか40人の自衛隊に襲いかかる。絶体絶命に追い込まれた伊庭小隊。そんな彼らもまた最終決戦の場所を決めていた。なんと、高さ数十メートルはあろう大きな岩山の上に陣を築いたのである。果たして、伊庭小隊は信長に勝利することができるのであろうか!?
原作の小説とは自衛隊が戦国時代にタイムスリップしその時代で生き抜くという部分では同一であるが、この漫画も角川で映画化された物と同様に原作者半村良氏が描かれた世界とはかなり異なる。だからと言って本作品の魅力が削がれる訳でなく、現代人が歴史を遡り、過去の時代にもがきながら生きて歴史に関与する姿を、新たな気持ちで読ませて貰いました。