あらすじ時は天正年間――播州・小寺家の筆頭家老である黒田官兵衛は、織田信長と出会い、時勢の変革を感じて信長に与してゆく。天正十年四月、信長の命で羽柴秀吉に従い中国の毛利討伐に向かった官兵衛は、備中高松城を攻略中、信長の訃報を知るのであった――――
多分、黒田官兵衛の生涯をたどりつ、中国の兵法三十六計を、物語にする予定だったんでしょうが、雑誌の廃刊で中断してそのままに。 兵法がえげつないってのもありますが、主役の黒田官兵衛がすごく嫌なやつである。目的のためには人命なんか無視してるのに、命が大事だと涙したり、二重基準が平気な人。 物語的には、信長が死んで、秀吉が天下を取るってところに、差し掛かったばかり。史実では官兵衛は生き残って、福岡に領地を得ることになります。 もしかしたら、官兵衛の人間的成長が、秀吉ー家康時代のどこかで起きるはずだったのかもしれませんが、全ては途中で終わってしまう。