あらすじ父・職隆が隠居し、黒田官兵衛が小寺家の筆頭家老になったのは、彼が二十二歳の時であった。そしてこの年、妻をめとったのだが…戦国時代の天才軍師・黒田官兵衛が知略と策略をめぐらし、少年から青年へと成長する姿を時代劇の巨匠が壮絶に描く本格派時代劇。
多分、黒田官兵衛の生涯をたどりつ、中国の兵法三十六計を、物語にする予定だったんでしょうが、雑誌の廃刊で中断してそのままに。 兵法がえげつないってのもありますが、主役の黒田官兵衛がすごく嫌なやつである。目的のためには人命なんか無視してるのに、命が大事だと涙したり、二重基準が平気な人。 物語的には、信長が死んで、秀吉が天下を取るってところに、差し掛かったばかり。史実では官兵衛は生き残って、福岡に領地を得ることになります。 もしかしたら、官兵衛の人間的成長が、秀吉ー家康時代のどこかで起きるはずだったのかもしれませんが、全ては途中で終わってしまう。