あらすじ
世界征服をたくらむ科学者“ドクター剛”により、不死身のサイボーグボディに改造された史上最強猫(キヤツト)“クロ”。そんなクロちゃんを中心に、剛くん・ミーくんといった個性的なキャラクターたちによるドタバタバトルが、みんなの前で再びはじまるぞ! アニメ化もされ、『コミックボンボン』誌上で人気を誇った『サイボーグクロちゃん』が、全6巻の新装版で再登場!! 第1巻は「ボンボンKC版」1巻1話から2巻4話までに加え、描き下ろしおまけ漫画「パシフィック・サム」を収録。 世界征服をたくらむ科学者・ドクター剛により、不死身のサイボーグボディに改造された史上最強猫・クロ。そんなクロちゃんを中心に、剛くん・ミーくんといった個性的なキャラクターたちによるドタバタバトルが再びはじまるぞ! アニメ化もされ、ボンボン誌上で人気を誇ったクロちゃんが、全6巻の新装版で再登場!! 第1巻は「ボンボンKC版」1巻1話から2巻4話までに加え、描き下ろし漫画「パシフィック・サム」を収録。
『クロちゃん』のなかでも存在感のあるシリーズと言えば異世界編だと思いますが、わたしはクロちゃんとマタタビの過去を描いたキッド編も同じくらい好きです。 幼いクロちゃんがボス猫ゴッチ率いるネコのシマに流れ着き「キッド」としてどう生きたのかが描かれています。 拳銃を持った猫狩り人間の襲撃、凶悪なカラス軍団との死闘、対立する猫組織との抗争、内部での権力争い、そしてマタタビとの因縁…。 激情と暴力にまみれた闘争の連続はさながらギャング映画を見るかのような迫力と緊張感がありました。銃撃戦も爆発炎上も全部見れますからね。彼らは常に生と死の狭間を命懸けで生き抜いているんです。こんなハードボイルドな猫たち『クロちゃん』にしか居ないですよ。 とりわけクロちゃんたちの兄貴分であるグレーがカッコイイです。ゴッチの組織のブレーンでありながら、危険な役目を率先して引き受けたり、いつも強敵の前に立ちはだかっていました。 キッド編とは別に最終巻で描かれたエピソードでも彼がフィーチャーされていたのが印象深いです。「お前に見せてやりたい」と自分たちの世代の落とし前をつけ、若者を先へ進ませようという姿勢が心に沁みました。 このグレーの姿がその後のクロちゃんの生き様に刻まれているような気がしていて、クロちゃんを語るときに無くてはならない存在だなと思います。 #マンバ読書会