あらすじ壮絶なビートの死、そしてホープとコールの兄弟“決闘”から5年──。P・クリムゾン亡き後、組織のトップとなったコールは、今もなお“G・O・D”の王者としても君臨し続け、世界の武力を支配していた…。そんな中、とある町の決闘場に“白い翼”のエンブレムをつけた銃を操る銃士が現れ…。風雲急を告げる「PEACEMAKER」第2章、いよいよ開幕!!
ピースメーカーというのはコルト社が製造した単発式リボルバーの俗称で、西部開拓時代を象徴する名銃です。「平和を作る」という名前が粋ですよね。 不殺の誓いを持つ凄腕の銃士ホープは武器商人の処刑人となった兄コールとの因縁にケリをつけるため、命のやり取りの世界に飛び込んでいきます。 各パートで見どころはたっぷりですが、個人的な本作の真骨頂は最後のトーナメントG・O・D(ガンズ・オブ・ドミネイション)編に入ってから。 これまで登場してきた最強の銃士たちが雌雄を決するのですが、決闘という性質上、基本的には優勝者一人を残して全員の死が決定しているわけです。 「とびきりの活躍をしてくれたキャラクターたちが今から命を散らします。見届けてください」という極上のフリ。 どちらかは必ず死ぬ。それでも戦いの場に上がる。みなの覚悟と生き様が炸裂するのがG・O・D編なのです。 銃士たちが散らした命の輝き、兄弟の絆、そして世界の命運…。全ての結末がピースメーカーから放たれる一発の弾丸に委ねられるその瞬間までぜひ読んでほしいです。