あらすじついに開幕したG・O・D、エンペラーガーデン大会!早撃ちを極めるため、己を地獄に落としてまで修業を積んだホープ。ホープを正すため参加を決意したニコラ。母の期待に応えようとするエイドリアン。様々な思いを乗せ、最強の銃士を決める大会が今、幕を開ける!「PEACEMAKER」激情渦巻く第12巻!!
ピースメーカーというのはコルト社が製造した単発式リボルバーの俗称で、西部開拓時代を象徴する名銃です。「平和を作る」という名前が粋ですよね。 不殺の誓いを持つ凄腕の銃士ホープは武器商人の処刑人となった兄コールとの因縁にケリをつけるため、命のやり取りの世界に飛び込んでいきます。 各パートで見どころはたっぷりですが、個人的な本作の真骨頂は最後のトーナメントG・O・D(ガンズ・オブ・ドミネイション)編に入ってから。 これまで登場してきた最強の銃士たちが雌雄を決するのですが、決闘という性質上、基本的には優勝者一人を残して全員の死が決定しているわけです。 「とびきりの活躍をしてくれたキャラクターたちが今から命を散らします。見届けてください」という極上のフリ。 どちらかは必ず死ぬ。それでも戦いの場に上がる。みなの覚悟と生き様が炸裂するのがG・O・D編なのです。 銃士たちが散らした命の輝き、兄弟の絆、そして世界の命運…。全ての結末がピースメーカーから放たれる一発の弾丸に委ねられるその瞬間までぜひ読んでほしいです。