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時は大正期――藤棚家にお嫁にやってきた少女・いぬさんは、文筆家の夫・遥さんとひとつ屋根の下で暮らしています。初めて顔を合わせた祝言の日にも床下に閉じこもるような夫の極端な人見知りに戸惑うこともしばしばですが、一方で西国出身には珍しい「雪」や「富士の山」といった、うつくしい景色を見せてもらう生活を続けるうちに、存外に懐の広い夫だと思うようになったのです。新米夫婦の、健気で愛くるしい日乗・第1巻。★単行本カバー下画像収録★
時は大正期――藤棚家にお嫁にやってきた少女・いぬさんは、文筆家の夫・遥さんとひとつ屋根の下で暮らしています。初めて顔を合わせた祝言の日にも床下に閉じこもるような夫の極端な人見知りに戸惑うこともしばしばですが、一方で西国出身には珍しい「雪」や「富士の山」といった、うつくしい景色を見せてもらう生活を続けるうちに、存外に懐の広い夫だと思うようになったのです。新米夫婦の、健気で愛くるしい日乗・第1巻。★単行本カバー下画像収録★
いつか人間を化かしてみたいと夢見る、豆狸の女の子・まめだ。少女に化けて大都会・大阪に繰り出し、黒髪の美女を化かそうとするが一目で見破られてしまう……! 落ち込むまめだに容赦なく「里に帰れ」と言い放った美女は、自分を「落語家」だと名乗り……? 笑うかどには、たぬきたる。読むと笑顔になる大正落語ファンタジー、ここに開演!
安彦良和、最後の新連載!! 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『天の血脈』など数々の名作を世におくり出してきたレジェンドが、作家生命を懸けて最後に挑む巨編! 今から100年前、大正の日本が選んだ「シベリア出兵」という道の中、ロシアの戦場に立った腕利きの砲兵・乾と、気鋭の新聞記者・巽。戦争のど真ん中を熱く生き抜いた男達の生き様を描く!
【大正文士の青春群像劇】川口松太郎 23才、直木三十五 32才、芥川龍之介 31才、菊池寛 34才、谷崎潤一郎 37才、小山内薫 42才。『文藝春秋』創刊の年、若き文人らの眩き軌跡―― 一九二三年(大正十二年)九月一日、未曾有の大地震が関東一円を襲う。死者十万五千人、家屋全壊訳十万九千、全焼二十万二千余棟…出版社や本屋が集中していた神田周辺も壊滅的な被害を受けた。失われた書籍は数百万冊にのぼり、この年に創刊された『文藝春秋』もその例外ではなかった。一方『大大阪』の呼称で親しまれ、当時人口で東京を凌駕していた大阪は、モダニズム文化が花開いていた。その代表とも言われるプラトン社の雑誌『苦楽』を創刊すべく、その後の文学界を担う文士らが集うのであった。現代演劇の祖とも言える新劇を立ち上げた小山内薫。小山内を師と仰ぎ、後に第一回直木賞を受賞する川口松太郎。松太郎と共に雑誌『苦楽』を創刊。後に小説家として大成し直木賞として名を残す直木三十五。夏目漱石亡き後の新時代文壇のキラメキ、若き文士らの交流と奮闘する姿を描いた大正文士浪漫。