時は大正期―――きぬさんが西国より藤棚家に嫁入りしてはや1年。文筆家の夫・遥さんとは相変わらず仲睦まじく過ごす日々です。無精者の夫ではありますが、舶来の「ライスカレー」や「珈琲」「貯古齢糖」といった真新しい文化はおしげもなく共有してくれるのです。一方で家庭の味というものに飢えているようで、ふるまうと殊のほかよろこんでくれる姿は毎日の楽しみのひとつとなっています。新米夫婦の、健気で愛くるしい日乗・第2巻。雑誌掲載時のカラーページを完全補完した、電子だけの特別版にてお届けします!★単行本カバー下画像収録★