最初のシリーズからずっと読んでいたので読みました。 チャンが車を捨てにいき、数々のトラブルに見舞われつつも見事戻ってきたシーンが好きです。
年齢のせいか、どんなに面白くても、3ヶ月後とか下手したら半年後の刊行速度についていけず脱落する漫画が多々ある私ですが(カイジも堕天録までのヘタレです。)本作だけは新刊を見落とさず購入してしまう謎の魅力がある。 内容は、カイジの破壊録で出てきた班長・大槻とその部下沼川と石和の3人の休日を描いた作品。 3人のおっさんの休日を描いただけ、と言われればそうなのですが、これが絶妙に面白い。 そもそも、破壊録を読むとわかるが、普段は債務者の集まり通称「地下牢獄」にいて、そこで3Kも裸足で逃げる過酷な重労働をしている3人。 そして、そこの制度で「1日外出券」というのがあるのだが、これが、べらぼうに高い値段で、安々と外には出れないようになっている。 だからこそ、この「休日の外出」というのは彼らにとって超がつくほど貴重なのだ。 貴重な外出を有意義に過ごすために、1食ですら手を抜かず試行錯誤し、 突き詰めて実行している様は、日々の生活にちょとした工夫で楽しくなるエッセンスが盛りだくさんだったりします。 ただの日常というよりは、おっさん世代が興味ありそうなもの(食とか大人の趣味とか)を中心に取り上げ、持論を展開してく様は興味深く読めます。大したことないテーマでも、熱量あれば面白い。 特に昔話など微妙に自分とかぶる話題があって、おっさんあるあるも個人的にはツボなんですよね。 (余談ですが、5巻にZoneの「secret base」を歌うシーンがあって、「君と夏の終り~ 将来の夢~ フンフフフフン ~」 とフンでごまかす姿は腹抱えて笑いました。昔、全く同じシーンを経験したので。皆そこ忘れるんだと。) ハンチョウだけでなく、平日労働している我々にとっても休日は重要なはずなんです。 これ読んで、もっと休日を、ひいては1日1日を大事にしようと思いました(大げさ)
ついに帝愛社長息子との直接対決!シンプルなルールながらも心理戦で1試合1試合が濃い内容。カイジがついに死のダイブへの危機も…今までカイジを読んでいなかった方もここから読み始めても充分楽しめます。矛盾するようですが、もはや安定したスリルみたいな雰囲気が、このワンポーカー編にはあります。
作中でカイジに負けた帝愛グループ幹部・利根川。会長に対して謝罪という名の罰を受けることになるのですが、その罰というのが”焼き土下座”なる制裁。なんと、熱々の鉄板の上に手と膝と額をついて10秒以上耐えるというモノでした。誰もが絶望するような状況の中、利根川は身を焼かれる壮絶な制裁を見事受けきって退場したのです。これ以降、本編で利根川が登場していませんが、むしろこの焼き土下座によって利根川ファンは増えたのではないかと思えます。それはスピンオフ作品である「中間管理録トネガワ」の人気を見れば火を見るより明らかなのです。
娘は14年間行方不明、更にガンで妻を亡くし、自身も全く同じガンを宣告され生きる希望を見失ってしまった一人の男。 会社においては専務まで上り詰め、立派な家と家族を作ったものの、自分の人生に何の意味も感じられなくなってしまった彼は、悔やむことばかりだと自身の人生を自ら終わらせようとしたその時、一本の電話が入る。 どうせ部下だろう、今日は休むと伝えたのに。 死のうとしてるんだ、ほっといてくれ、と思っていたら留守電に切り替わる。 留守電に録音されたその声の主は警察で、14年前に行方不明となった娘が遺体で発見されたと言う。 確認に付き合うももちろん白骨化している娘に面影などない。 だが彼はその時に刑事から受けた説明から「時効」のリミットが約半年であること。そしてその後医者から余命半年であると告げられ、自身の残ったリミットを生存し続ける意味をそこに見出す。 あらすじまでしか語らないけど本作は読み返すとさすがのコンビだなと感じるところが随所に詰まっている。 ガンへの恐怖に怯える描写や娘に何もしてやれなかったと振り返る描写が冒頭にあるが、そこだけでも福本伸行の物語をかわぐちかいじが描いているんだといちいち頷きながら読んでしまうぐらいに。 二人の名匠が描くサスペンスドラマ、非常に面白いです。
漫画・アニメ・映画と全部見ているくらいのファンですが、これはもう説明不要なレベルで、あまりにも面白い作品だと思っています。何度読んでもワクワクゾクゾクするし、飽きがこない。これからもカイジを読み続けていきたい。
原作が福本伸行だと知ってすぐ読みました!こんなに面白いのに知らなかったのが悔しい! 登場人物は雪山で遭難した二人だけ。古典的でシンプルだけど抜群なスリルで、最後までハラハラします! 1巻完結だし読みやすいので勧めたい。登山する人には山小屋での戦いで参考になるテクニックも!
うしじまくんみたいですがうしじまくんより好きです。 キャラクターに愛を感じます。
※ネタバレを含むクチコミです。
福本伸行原作のカイジシリーズの第2編です。主人公は日々ダラダラと1日を過ごすフリーターの伊藤カイジ。借金返済に向けて常軌を逸したギャンブルにチャレンジしていきますが、このシリーズではチンチロとパチンコにチャレンジしていきます。当然、普通のチンチロとパチンコではありません。カイジシリーズの魅力は何といってもギャンブル中の緊張感。佳境を迎えるに連れて緊張感が高まってくるとカイジたちの周辺に「ざわ」という文字が現れます。この「ざわ」と共に高まっていく緊張感の中でカイジが理不尽なギャンブルに挑む様子を楽しんでいただきたい作品です。
最初のシリーズからずっと読んでいたので読みました。 チャンが車を捨てにいき、数々のトラブルに見舞われつつも見事戻ってきたシーンが好きです。