高校生、葉菜と38歳のおじさん正吾がひょんなことから入れ替わる話。1年後に偶然再会。。って、何故1年!? わたし、わたしは、わたしは、、から始まるんですが、その始まりだけで引き込まれちゃいました。 入れ替わり後の高校生、葉菜(中身は正吾)が、わたしはさみしいって涙ながらに吐露しちゃってたのがグッときたなぁ。 人間の孤独ってものを、再認識させられた内容に感じた。 二人は生涯入れ替わったままなのかな。
「女はみなかわいげな獣。」ってキャッチがめちゃくちゃ強く印象に残っている1冊。 強く賢くかっこよくありたい。でも可愛いとも思われたい。モテたい。 どれも本音なんですよね。でもそれを包み隠さず表明したら笑われたり白い目で見られるし、実現が難しいのも現実。他人の目を気にして理想通りになれない自分にイライラモヤモヤするのは性別年齢関係なし。それを世代の違う女性の目線で描いたのがこのオムニバスだと思います。 10年以上前の漫画で、ファッションにも注目したい作品ですけどそういう点でも全く古さを感じないし、今読んでもテーマやセリフにハッとしたりします。ヤマシタトモコって本当にすごい作家なんだなと再認識しました。女性同士の会話を描かせたら日本一なんじゃないでしょうか。
たくさんの呪縛に捉われていることに気づかされる。あまりにも当たり前とされていて、それが呪縛であることに気づけていないこともたくさんあるんだろうなぁと思う。なるべくフラットに容認できる頭と心を持つことってできるのかな。そしたらいつか心地よくなれるのだろうか。
※ネタバレを含むクチコミです。
年の差はあれど、けっこう真っ直ぐな恋愛マンガだと思います。 お隣さんとって設定は個人的に好きなやつですね。現実でそんなことは絶対にないので… 10年以上前の作品ですけど古さも感じないし、日々感じるけど言うまでもない(言えない)違和感とかを言葉にしてくれる感じはずっとあるんだなと感心しました。ただ処女じゃなくなることを「貫通」っていうのどうなんだ笑 好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、と自分の中でハッキリ答えを出して主張することは大事かもだけど「好きと嫌い」だけで世の中は成立してないと思います。 昔、貴和子が友達ふたりとお茶してて、ひとりが席立ったときにその子の悪口を言い出す場面を取り上げて「女って怖えー」みたいなことを言ってる人いたなと思い出した。あの場合に関してはどっちもどっちって気もしたけど男女関係なくどこにでもある光景ですよね。
陽気なようでシリアスなノリが面白い、ガチ除霊モノ×BLな傑作。 これは面白い。あとやっぱり和ホラー(呪いなどの理不尽さが特に)が苦手なのだけど思いっきりソレなのでしっかり怖い。 でもこのコンビは魅力的ですね。
とくに何も考えず購入して読んだんですが、本編のプロトタイプ的作品だったんですね!じゃあいつ描いたものなんだろう…結構前ってことですよね。でも表紙は描き下ろし?こっちもこっちでいいなぁ。という感想です。 最中もずっと喋ってるのはヤマシタ先生の漫画だなって感じしますね。笑 同人誌を電子化したからか、スマホだと字がものすごく読みづらいのでそこだけ注意です。
両親を無くした少女、とその叔母が一緒に住む話ですが実際は「全く違う人間を分かろうとしたり自分の感情を噛み砕いて受け入れたりする」漫画なのではないかと思います。 自分的には槙生もその姉もすごく物言いが冷たい人で、リアルにいたら避けてしまいそうなキャラクターですが、実際は作中同様繊細な人間なのかもしれませんね… 作中で槙生が「あなたが感じることはあなただけのもので、誰もそれを責めたり批判したりできない」って言うシーンがあるんですが、こんな当たり前そうなことも皆忘れちゃってるんですよね。 自分も他人に対してどんな物言いしてきたか、ふと考え直してしまいました。 亡くなった人に対しての考え方もちょっとリアルで色々考えさせられます。
この作品のテーマは 「あなたの感情はあなただけのもの、 故にあなたは自由で、そして1人ぼっち だからこそ、理解し合うのではなく 寄り添い合う」と言ったものです。 ヤマシタ先生自信を調べていくと 『エヴァ』放送当時14歳という リアルチルドレン世代。 だからこそ、先生はシンジのような 「親に捨てられた子供」を主人公に することが非常に多い。 しかし、そんなシンジもいつまで経っても 14歳のわけじゃない、大人のなっていろんなことに折り合いをつけながら生きている。 そんな中、かつて自分が感じた孤独を抱えた 少女が目の前に現れる そんな彼女を救おうとするかつて「シンジ」だった大人 すごい!!『Zガンダム』だ!! カミーユを救おうとしているシャアの関係にすごく似ている! つまり、この物語は「大人になった シンジがシャアになって子供を救う」話だ! ものすごく男の目線に寄ったら こうなりました…
導入はヤマシタトモコ作品によく見られる 「親に捨てられた子供が、変わった大人と 出会う」という一見重たいモノですが、 読んだ中では今作が一番コミカルに 誰でも楽しめる形として描かれている。 しかし、どれだけ明るくしても 実際にたえ子の境遇は悲しいモノだし、 タイトルの通り彼女はまったく泣かない つまり、感情が抑えられている そんな彼女の代わりに泣く、 心も体も裸の升田 こんな2人を見たら そりゃ応援したくなりますよ!! 「2人の今後に幸あれ!」 って気持ちになれる一冊でした!
高校生、葉菜と38歳のおじさん正吾がひょんなことから入れ替わる話。1年後に偶然再会。。って、何故1年!? わたし、わたしは、わたしは、、から始まるんですが、その始まりだけで引き込まれちゃいました。 入れ替わり後の高校生、葉菜(中身は正吾)が、わたしはさみしいって涙ながらに吐露しちゃってたのがグッときたなぁ。 人間の孤独ってものを、再認識させられた内容に感じた。 二人は生涯入れ替わったままなのかな。