「君の名は」が初めてだったわけではないだろうけど、こちらも入れ替わっちゃう系。 38歳の自動車工のおじさんと17歳のJK。 素直にヤマシタトモコが読めてよかったし、さすがだなぁと思える面白さだった。短くて読みやすいというのもある。納得感というか、展開も嫌なところはなかった。オススメ。
※ネタバレを含むクチコミです。
まず、入れ替わって1年が経ち、2人が偶然出会うところから物語が始まる。そして「どうやったら元に戻るのか」という点は飛び越えて、これからの生き方と、「ふたりの自分」を見つめ直す作業が発生する。そこはもう、お決まりは通りませんよね、さすがです。という感じ。 とくに後半はエンタメというよりはどこか哲学的な、入れ替わった自分は本当に自分なのかということと、元の自分の記憶と他人の体を持つ自分は「ひとり」なのかというような問答が繰り返される。 ヤマシタトモコの漫画はそういうのが多い気がするけど、セリフが着地しない事が多く「結局何がいいたいのか」がわからないことが正直ある。でもそのほうがリアルなのではと思わせる力があると思う。 最後は、こうなったら結末はこう、でもこっちだったらこうなるね、というような複数のエンドが用意されていて、どっちに行くかは教えてくれないのがニクい。
1巻無料だったので読んでみたら、思わず2巻買ってた。他の方のクチコミ見たら電子もいいけど紙で読みたい気もする。 笑える場面も多々ありながら全体に漂う不穏さにゾクゾクする。除霊のエロさはもちろん、冷川が見せる三角くんへの執着、なんだかんだで冷川を頼る三角くん…女子が好きなやつです。ありがとうございます。 オカルトと言えばオカルト、ホラーと言えばホラーですが、人間のちょっとした歪みとか狂気にゾクッとさせられる作品でした。 続きも読みます!
いまさらながら気づいたけどこのシリーズの表紙、めちゃくちゃ気持ち悪いな。 もちろん褒めてます。 本編の背筋が寒くなる不快感を現実世界にまで侵食させてきている、物凄く凝られた表紙の意です。 物理本の触り心地の話なのですが、 まず表面が普通のツルツルの箇所とマット加工されているサラサラの箇所があるんですけども、ただこれを触るぶんには面白い触り心地だなとしか今までは思っていなかったんです。 だけど最新刊を読んでて気づいたんです。 表紙のフチ、折り返しの部分にも毛羽立つようなザラザラとした触り心地の加工がされてるんですよね。 なのでマンガを読んでる時にこのフチの部分が親指に当たって絶妙に不快感があるんです。 さらに表紙に触れている他の指の感触もツルツルであったりサラサラであったりと指ごとにチグハグなんですよ。 これがほんとにもう絶妙に気持ちが悪い。 見知ったものを触っているはずなのに、 何か得体の知れないものを触っている感覚。 それが本編の読み味とリンクして最高に気持ち悪い。いや、キモチイイ。 窓の向こうを覗き見してるつもりだったのにいつの間にかこちら側にきている。 これだから紙の本はやめられないんですよね。
ヤマシタトモコファンでありながらBLの方は手を出していなかった者ですが、意識的に避けていたわけでもないのでまずはこの漫画から読みました。 なんとなくでグルメと男と男と恋、という想像をしていたのですが、料理や食べる描写は殆ど無かったです。でもイケメンでおしゃれな男性がたくさん出てくるのでホントまじさすがです…。巻末に載ってる店長記(オマケ漫画的な)、こういうのがあると読後感が更に良くなる。わかってらっしゃる感がすごい あとは読切が2本載ってるのですが、そのどちらもものすごく良かった。とくにクマさんぽい男の人のことが好きになっちゃった、自称面食いのゲイ男子の話。 ちょっとこれからヤマシタトモコ作品のBLの方を漁ってきますね。
最初は物語の背景に予想がつかなくて、展開にびっくりしました。ちょっと考えさせられる深いことを言うキャラはおもしろい。 個人的には包団にツボリました!
ヤマシタトモコの短編うますぎる 二人芝居がうまいというか、それでいて1話で最終的に予想外に持っていくのがうまい! ヤマシタトモコ作品の作中でよく「耳の後ろでドクドクと血が流れる」というモノローグがあります。 すごく激昂したり興奮した主人公が何かをする前、ものすごく感情が高ぶっている描写。 この表現好きなんですよね。 あと女性の少し狂った妖艶に笑むバストショット。 ペラりとページめくったあとこのバストショットあるとああ〜やっぱヤマシタトモコ好きだな〜と思ってしまいます。 足首が太いとか女性の皮肉にもリアルな部分の描写、他人に対してすごく本音で会話して接する描写。 女性描かせたらヤマシタトモコ以外にうまい人はいないな、と。 よく観察してる…ちょっとゾッとするくらい。 そこがくせになるんですよね…
除霊のシーンがよくわからないけどやけにエロくて、でも冷川さんめちゃくちゃかっこいいし逆らえないしで、三角くんがんば…!! 冷川さんの冷静イケメン(そして凄腕除霊師)に対して、ビビリでお人好しの三角くん(霊感強し)のナイスコンビ。 非常識ドSキャラ×常識人お人好しキャラの組み合わせはわりとありきたりだけど、それが公式のBLときたらまた中身の濃いい作品となってます。 それで、ホラー要素の方も、いわゆるバーンとか血みどろスプラッタとかはないけど、ふとした日常に急に「居る」感じがこれまた怖いです!! とりあえず1巻読んでみましたが、早く続き読もうと思います。
ひどいw もっと清潔な感じのエロスなので安心して読めますよ。
「君の名は」が初めてだったわけではないだろうけど、こちらも入れ替わっちゃう系。 38歳の自動車工のおじさんと17歳のJK。 素直にヤマシタトモコが読めてよかったし、さすがだなぁと思える面白さだった。短くて読みやすいというのもある。納得感というか、展開も嫌なところはなかった。オススメ。