愛する夫の真実を知りたいと願う女性の物語 平凡な夫婦の幸せは、なぜ壊されなければならなかったのか? 国有地が不当な価格で売却された事件の渦中で、関係者の名を隠蔽するために公文書の改ざんを命じられた近畿財務局職員・赤木トシオ。その妻、マサコが「夫の死の真実を知る」ために国と闘うことを決意するまで、そして現在の迷い、怒り、葛藤とは――!? 夫の真実を知りたいと願う、一人の女性の物語。そして、愛する人の喪失に向き合う、すべての人に贈る物語――
植物を愛するように人を育てる異色の家庭裁判所判事・桑田義雄。父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、「家裁」にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいるが…。現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ!!
天道陽は、北海道・函館の「あさひ在宅診療所」の医師。臨終の場に自宅を選んだ患者と向き合う“看取りの医師”だ。散る直前の線香花火がまばゆく輝くように、人生の締めを前に、人はそれぞれの煌めきを放つ。そんな彼らとどう向き合うべきか。天道の目を通して、在宅医療の今を問う――。
アトランティスの新説がここにある!! アトランティスを探す――。このあまりにも有名な幻の文明を探すという極秘プロジェクトが、世界の名だたる富豪達を集めて動き出した。“トレジャーハンター”として指名されたのは、考古学界から追放され、今は日本で古道具屋を営む入矢修造。だがその直後、プロジェクトに参加した富豪達が、次々と謎の死を遂げる。入矢は、プロジェクトの主宰者エンドレの娘・ユリとともに、危険で困難な旅に出るが…!! 遙か太古の昔から、人類の好奇心をくすぐった幻の文明・アトランティス。壮大な構想でその謎を解き明かす、本格考古学ミステリー!!
オリジナル創刊50周年記念 魂の漫画師・魚戸おさむ氏新境地読切46ページ!!!(ビッグコミックオリジナル2024年4号)
▼第0話/ルーシーの食卓 ▼第1話/個体識別 ▼第2話/種子散布 ▼第3話/ひとりゴリラ ▼第4話/人づけ ▼第5話/Creation ▼第6話/求愛 ▼第7話/父性 ●登場人物/森野賢人(フィールドワークを得意とするサル学者。現在は新米の区議会議員) ●あらすじ/森野賢人はアフリカの森をフィールドに、ゴリラの研究をしているサル学者である。ある時、森の中でシルバーバック(ゴリラのボス)の“オセロウ”と間近に対峙し、その偉大さにただ茫然と立ち尽くしてしまった。その経験を綴った賢人の著書を読み感動した大空美晴は、アフリカへの思いを募らせ、賢人の家を訪ねる。だが、彼は無所属候補として白山区の区議会議員選挙に立候補していた(第0話)。 ▼得票率第2位で区議に当選してしまった賢人。彼が選挙ポスターに擦り込んだスローガンは「東京に、ゴリラの森を作ります」である。だがこれは決して単なるイメージコピーではなく、白山区に残された森を本当にゴリラのための森にしようとしていた。実はアフリカで孤児となったゴリラの子供を見つけ、輸出証明書を偽造して日本に連れ帰っていたのだ。これはワシントン条約違反で発覚すれば逮捕されても仕方がない行為。呆れる美晴を尻目に、「さあフィールドワークに出かけよう」と、当選区議の集会へと向かう賢人だが…(第2話)。
国木田大学農学部の「食文化論」の講師として新しく赴任してきたのは、大きな桶いっぱいに詰まった糠を背負ってきた変わり者・結城玄米。「食べることは生きること」「食文化を学ぶことは、生きる術を学ぶということ」との信念のもと、講義を開始した玄米は、いきなり学生たちに糠床を作らせて…!?日本の「食」を考える食育コミック!!
伝説的な総会屋だった父の生き様を見てきた少年が、さまざまな人々に出会って経済界で生きていくようになるまでの成長を描いた人間ドラマ。小学生の加納斗馬(かのう・とうま)は、総会屋の父・清正(きよまさ)と公園にいた時、若き天才・荒神武(あらがみ・たけし)と出会う。そして荒神は、公園の鳩をつかって清正に勝負を持ちかけ……!?
後にテレビドラマ化された「家栽の人」などのヒット作を世に送った魚戸おさむ先生の初期作品は少年向け作品だった。なまず大夫に誘拐されたさくら姫を救わんとする少年忍じゃじゃ丸。「いっき」では嫁をもらえるあてもない貧乏百姓二人が神さまに唆されて、一揆を起こして悪代官に立ち向かう。「マイティボンジャック」では悪の手に倒れた兄弟にかわって、ジャックが魔王ベルゼブル一党に立ち向かう。「かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次」では花火修行の終わったカン太郎が、愛するももこちゃんに晴れ姿を見せるためにお江戸に急ぐ。しかしカン太郎の持つ製造法の巻物を狙う剛左衛門が、カン太郎をつけ狙う。「ぐわんばれ金太郎」では、山のお寺に合宿に来た強豪柔道部。お寺に住まう金太郎は熊をも従える野生児。柔道部のイケメン主将から挑戦を挑まれた金太郎。みんなが見守る中で行われた決戦の行方は?
新型コロナ禍で在宅医療の在り方を問う。2020年、新型コロナウイルスの感染拡大が、当たり前の日常を一変させた――― ウィズコロナ時代に在宅医に何ができるか、在宅医療に何が求められるのか。函館の在宅医・天道陽は、失われゆく日常の中でも常に患者とその家族と向き合い続ける。
北ノ国小学校の4年のカン太郎は寒さに負けない元気いっぱいの男の子。6年生の矢沢栄一、5年生の斉東ミオ、空万坊たちと今日もカンフークラブで修業中。だが、頼りないクラブの顧問、大黒彦左衛門先生に全員失望気味。そんな時、少林寺拳法を教わったという用務員のおじいさんの凄腕を目の当たりにしたカン太郎たちは、指導を願うが…。
魚戸おさむの祖父が札幌で営んでいた写真店の記憶をきっかけに、「藤子不二雄先生のような四畳半SF的なものを描きたかったこともあって、ちょっとファンタジーっぽい作品」を描いた。「個人的にはとても好きな作品です」と自らが語る短編集。表題作「ニコパチですいません」他、筆者が大好きな与論島の百合ヶ浜を舞台に描いた「マズムヌの島」と「白球の軌跡」を収録。
僕・是又福助(30歳)小学校教諭と妻・姫密子(ひみこ・24歳)元OLは、昨年夏のお見合いで知り合い、この3月に結婚しました。31センチ――、それが僕とひみこさんとの身長差。僕157cm、ひみこさん188cm、すでにご近所ではちょっと噂のカップルのよう…。そんな身長差31cmカップルの織り成すナイショの日常、必見です!!
北辺家康は、傷心旅行で北海道に来ていた花菜恵と知り合う。花菜恵に恋した家康であるが、彼女は横浜に戻ってしまう。その花菜恵から、「300万円持って、横浜に来て!」と言われた家康は、会社を辞め、300万円を持って横浜に向かうのだが…。
一人でも多くの子どもたちに料理を作る楽しさを伝えたい……そんな思いを胸に『子ども料理教室』を始めた今田妃代子(独身)。料理は想像力や発想力や子どもたちの好奇心を伸ばします。料理を通して知るさまざまな喜びを主人公・妃代子と一緒に共有してみませんか?妃代子が料理教室を立ち上げる本書では、初めての生徒を迎え、おにぎりの作り方を丁寧に教える「おいしくな~れ!」の他、みんな大好き!卵焼きの作り方を描いた「700円の卵焼き」、肉じゃがを題材にした「みんなの肉じゃが」等8編を収録。妃代子の料理への思いがギュッと詰まった栄養満点の一冊です。