本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
完了する
四ノ宮小唄はまだ死ねない ‐BORDER OF THE DEAD‐

生と死の境界が曖昧になった世界で"生きる"ということ

四ノ宮小唄はまだ死ねない ‐BORDER OF THE DEAD‐ りいちゅ モンスターラウンジ 大槻涼樹
sogor25
sogor25

"生"同一性障害、通称「ボーダー」。本人の主観では普通の人間と同じように"生きて"いるのだけど、客観的、つまり生物学上その身体は"死んで"いる。10年前に突如そのような疾患が発生したために"生"と"死"の概念の境界線が揺らいでしまった世界。殺人事件が起こっても、それが「ボーダー」であれば"殺された本人"への聴取で事件が解決してしまう。一方、"死んだ"後の身体は、たとえそれ日常生活を送っていたとしても法律上は"モノ"扱いであり、「ボーダー」が死後も"生きて"いくためには相応の困難が待ち受ける。そんな世界で探偵助手として"生きる"少女、四ノ宮小唄の物語。 こんな感じであらすじを説明するとすごくSFチックな作品に見えるけど、実際の内容は表紙の印象に近いポップな仕上がり。でも押さえるところはしっかり押さえていて、"生"同一性障害という素晴らしい着想から、実際に「ボーダー」という存在がいたら起こり得そうな出来事がよく考察されていて、細かいところにもネタとして散りばめられている。そして物語全体に関わる伏線らしきものも見え隠れして、ここからどう物語が展開していくか楽しみな作品。 1巻まで読了

情報の提供お待ちしてます!
掲載している内容の誤りや、この著者に関するおすすめの記事、公式情報のリンクなどはこちらからお送りください。みなさまのご協力をお願い申し上げます。