「鉄人28号」など多数の代表作を持ち、幅広いジャンルで活躍する、漫画界の巨匠のひとりとされる横山光輝が昭和30年に描いた意欲作!可憐な少女・白百合幸子(しらゆり・さちこ)が過酷な運命に翻弄されながらも、気丈に生きていく感動の物語――。東京から神戸に転校してきた幸子は、担任の西田(にしだ)からピアノの実力を認められ、2ヶ月後にある音楽会への出場を勧められる。しかし幸子は兄・健次(けんじ)のことや、苦しい家計などの心配事を抱えていた…。
ベータ星から地球へやってきた魔法少女・コメットさんの活躍を描いたジュブナイル・ファンタジー。ひょんなことから河越武(かわごえ・たけし)とその弟・浩二(こうじ)と知り合った不思議な女の子・コメットさんは、河越家で住み込みのお手伝いさんとして働くことに。そこでゴミゴミした物置を自分の部屋として使うように言われたコメットさんは、マジックバトンを一振りしてステキな部屋に……!?
「別冊少年サンデー」69年8月号掲載の「レッドゾーン」を2色扉、2色本文ページを含め初単行本化。スピードの限界に挑戦する青年レーサーの命がけの戦いを描いた100ページの中編佳作。
浜辺で瀕死状態の男性を発見した少年・山形三郎(やまがた・さぶろう)と兄・武(たけし)。その男性は「夜光島」という言葉を残して絶命し、三郎はその時に空に現れたアカエイのような怪物を撮影する。その後、自宅でフィルムを現像しようとした三郎達は、アカエイに襲撃されてフィルムを奪われてしまう。そしてアカエイの正体を調べるべく、最初に出現した浜辺へ向かった三郎と武は、再び襲ってきたアカエイによって夜光島に連れて行かれ……!?
国一番の剣の腕を持ち、「白い竜」と呼ばれながらも、乱暴さから国元から追い出され、江戸づとめをしていた大高源之進が帰ってきた!備前五十七万石中にその噂が轟くなか、「黒い虎」とよばれる若き侍・島田三郎は、「白い竜」と戦いたいと願っていた。三郎が源之進に幾度も勝負をしかけるが、源之進はそれをいなしてばかり。源之進の真意はどこに……?プライドを賭けて戦う男を描く、横山光輝の初期傑作
「小学三年生」1964年6月号~9月号掲載。竜夫少年と真理が父親の艦長を務める最新鋭の潜水艦に乗り込み、海洋調査船の沈没事件の秘密を探る。謎の潜水艦と闘いがスリリングな幻の海洋冒険マンガ。
1959年に少年誌『日の丸』(5月号から12月号)に連載された少年剣士ヒーローマンガの人気作をはじめて復刻。浪人・源之助が兇漢の手で殺害され、彼を師と仰ぐ少年・大助はその正体を探っていた。市中を騒がせる盗賊団を討ち師の仇討ちを果たすため、大助はくれない剣士に扮して、悪と戦う。強敵・左近を前に苦しむ大助。必殺の剣・木の葉返しを習得し、巨悪を倒すことはできるのか…。いまも幅広い世代に人気の巨匠・横山光輝のストーリーテリングも冴える、手に汗握る覆面ヒーロー時代活劇が半世紀ぶりに復刻。
小学館の学年誌「小学四年生」1965年5月号~「小学五年生」1966年9月号掲載。アマゾン川の奥地で発見されたピラミッドのなかに眠っていた「みどりの魔王」は、太古の地球へ訪れた宇宙人の置き土産だった。金の輪を着けた人間の脳波をキャッチして動く巨大ロボットをめぐって、つけ狙うゴラム博士と日系移民ワタルの闘いが繰り広げられる。カラーページ多数。
「少年」で11年半にわたって連載された『鉄人28号』の連載を終えた作者が、同誌に1968年からスタートさせた本格レーサーマンガ。全く新しい分野に挑戦した意欲作を連載時のカラーや扉も再現して初収録。
保存されていた原稿をもとに、ファン待望の初単行本化を実現。『鉄人28号』連載中の1962年4月から63年12月にかけ『少年ブック』に連載されたロボットSFマンガの名作。※電子書籍版に別冊『消えた少年』は収録されていません。
昭和37年から39年にかけて、学年誌「小学一年生」から順次持ち上がり「小学四年生」まで長期連載されたロボットSF漫画。大ヒットした『鉄人28号』連載期間とも一部重なり、主役ロボットのサムソンは、鉄人と同様リモコンで少年に操られ、悪と戦うヒーロー漫画となっており、発表誌で毎回巻頭カラーを飾るなど、当時大反響を呼んだ作品。物語は、第一部と第二部からなっており、これを原画から初復刊。
『三国志』『鉄人28号』『バビル2世』『魔法使いサリー』など数多くの代表作を持ち、幅広いジャンルで活躍した漫画界の巨人・横山光輝。その原点を垣間見る初期作品集、第1弾!少年剣士・高柳又四郎(たかやなぎ・またしろう)は、満願の日、剣の道への開眼を神に祈った直後、辻斬りに襲われる。しかし、本人も気づかぬうちに辻斬りを倒してしまっていた。相手の剣に一度も触れず一撃で相手を倒す必殺の剣“音無しの剣”をあみだした又四郎は、その剣法で次々と有名な剣士を倒していく。ある日、又四郎は武士・村雨次郎(むらさめ・じろう)から真剣による勝負を挑まれるが……。表題作ほか、剣の道を極めんとする少年の活躍を描いた「竜車の剣」「白竜剣士」を同時収録。
日本国の平和と安全を他国の侵略から防衛する秘密特捜隊、コマンド。ある時、日本にあるS国のスパイ組織の拡張と、革命を起こそうとする謀略のために二人の外国人が来日した!コマンドでの中で最も優秀な男・Jは、S国スパイ団の行動を封じこめんとするが…?世界の悪人相手に、Jが数々の秘密兵器で立ち向かう!
東京の街に突然現れた怪ロボット。少年探偵・金田正太郎は、戦争中に日本陸軍が開発したロボット兵器「鉄人28号」の謎に迫る。大ヒット作『鉄人28号』の初単行本を2色カラーページも含めて完全復刻したシリーズ第1弾。※巻末解説は『人造人間夜話』(中野晴行)のみ収録しています。
世界征服という野望をもつ秘密結社ビッグファイアは、謎のGR計画を進めていた。T国支部に潜入した国際特別捜査機構のF104号がGR計画の秘密をつかむが、ビッグファイアの殺し屋に殺されてしまう。計画が漏れたことを知ったビッグファイアは、計画を急ぐが、突然、爆発が起こり計画を中断せざるを得なくなる。一方、GR計画を探るため国際特別機構は、新たにA108号をT国に派遣するが…!?
「アリ事件の巻」『少年』1961年11月号~62年3月号掲載。巨大アリの来襲を利用して、密輸の取引相手殺害を計画した密輸団首領と、彼らを追う少年探偵・金田正太郎の推理対決が冴える、ミステリ色豊かな一篇。巨大生物ものというSF設定も興味深い。刊行当時すでに光文社ハードカバー版に収録された前半部分を省くなど、独自の編集がなされている。※巻末解説は『解題』(中野晴行)のみ収録しています。
仮面の忍者・赤影が横山光輝の手によって新たな生命を吹き込まれた!養父から影一族の頭領の証である仮面を授けられた赤垣源之助は、新たな頭領として白影・青影と共に、この乱世を終わらせるため、織田信長の天下統一に向けて立ち上がる!
昭和30年代後半、青年マンガ誌が登場する以前に、ハイティーンを対象にした唯一掲載したメディアである「明星」「平凡」。それらに連載されたハイティーン向けの先駆作『オフィス7』『特だねベル子さん』をカップリングした単行本。『オフィス7』は探偵五十嵐大作の活躍を描きだしたサスペンスミステリー。『特だねベル子さん』は事件記者ベル子とカメラマン英二のコンビが事件を解決するロマンチックコメディ。大都会を舞台にしたスピーディーな展開とおしゃれな大人のムードは当時斬新だと大好評を博した。スパイ・マンガブームの先駆けにもなる。横山光輝作品の中でも異色の名作。
さまざまな代表作を持つ巨匠・横山光輝が、野獣のように冷酷非情な男を描いたハードボイルドアクション。恩赦により刑務所を出てきた東大寺邦男(とうだいじ・くにお)は、岩熊組の会長に拉致されて、例のモノはどこに隠したかと聞かれる。答えようとしない東大寺は、元チャンピオンのボクサー・ジョーに叩きのめされるが、彼のプライドを利用して脱出に成功する。そして、東大寺は仲間の田所(たどころ)の元へ……!?
時は戦国戦乱、まだ豊臣秀吉が木下藤吉郎だった頃。巷には甲賀幻妖斎率いる金目教という謎の宗教が広まっていた。民衆を惑わし、天下を狙わんと暗躍する金目教。藤吉郎は金目教に対抗するため、竹中半兵衛にに命じ『影一族頭首・赤影』を探させるが…。
2014年生誕80周年を迎えた横山光輝。現在でもたくさんのフォロワーを産み、後の世代に大きな影響を与えた“巨匠”の足跡を、各界著名人の寄稿文、インタビュー、対談で振り返ります。また、単行本未収録の『おてんばトリオ』、『鉄人28号』『三国志』『伊賀の影丸』など代表作の美麗カラーイラストを収録。主な寄稿者:今川泰宏、岡本賢一、神崎将臣、京本政樹、幸森軍也、タケカワユキヒデ、武田鉄矢、辻真先、津原泰水、戸田泰成、中野晴行、野口賢、藤川桂介、藤原カムイ、ゆうきまさみ(五十音順)