世が浮かれてたバブル期。その輪に入れない若者たちが「俺だって…」と、懸命に行動するが、全て空回り ボロアパートから電話帳片手に、片っ端に女性にイタ電し、電話口に出てきた彼氏から怒鳴り説教 一念発起してディスコへ行けば、自分の場違いさに怯えつつ「楽しまなきゃ…」と、緊張と照れと共に不器用に必死に体を動かす あと、いましろ作品を愛する著名人たちのコメントも収録されています 漫画家・新井英樹 「俺が独裁者なら、『いましろたかし』で笑えない奴、泣けない奴は全員死刑にします。」
お寺のお坊さんに拾われた子猫が30年生きて化け猫になってドラえもんみたいに暮らしてる話です。性格がおっさんそのものなので愛らしさとかはないですが、無免でバイクに乗って警察にパクられてたりしてて笑っちゃいます…おまえ猫だろ!みたいな(笑)。あんまの仕事をしてるって設定も謎で面白いです。だらしないところを飼い主のおかみさんからは疎まれたりもしてますが、男子小学生にはアニキと慕われるような魅力もあったりするんです。最終回が「なぜ?!」っていう感じの終わり方だったんですけど、掲載誌が少年マンガだったからというのも関係あるんでしょうか。電子書籍で買ったけど紙でも欲しいな〜。
巻末のインタビューでラスト間際はネームが間に合わなくて編集者がデタラメの次回予告を書いてたって語ってたのにびっくりした!しかも本当にデタラメだからすごい。編集者ウケは相当悪かったんだなとインタビューを読んでも思ったけど、読者は何も思わなかったんだろうか。そういうことも受け入れてもらえるような作者とファンの間柄ってことなんだろうか。描き下ろしエンディングはさらに煙に巻くような終わり方ですよね…。あまりにも完結を熱望されて嫌になっちゃったのかなと思っちゃった。少年探検団の中に一人だけ高校生がいるのがなんか好きです。ほとんど初めていましろ作品を読んだので、もっと思い入れがある人の感想が読んでみたいな…。
・他の短編で登場するハードな狼気取りの盆堀さんの方がいい ・巨大なカタツムリをゴルフクラブでぶっ叩いて体液がかかるのはまじで悪夢 ・これだけ夢のない中年をリアルに描いているのはいい
連載中から読んでて「早く単行本にならないかな」と思いながらずっと待っていたのがやっと単行本になった。本当は発売当日に購入したかったが、中野のタコシェで買うと特典がつくというのを知ったのでタコシェで今日買ったがもう特典が終わっており一コマだけもらった。この時点で普通はテンションがむちゃくちゃ下がると思うが、いましろたかしのマンガでこういうのありそうだなと全然凹まずもらった一コマもすげー地味なコマで気分的には最高だった。 内容に関してはあえてほとんど触れないがどの話もむちゃくちゃいいし、ちょうどいい感じで力が抜けるところもあるし人生訓的なものもあり面白かったざんすね 本編も最高だったが、特に印象に残ったのは漫画バロンの編集長と会うときに西条が編集長が年寄りで杖をついて歩いていることを知ったときに「あんまり歩かせられないざんすよ」と言って近くの喫茶店を選ぶところ。いましろたかしのマンガはこういうところがたまらなくいい。 あまりにも面白くて帰りに電車で最後まで読んで家でもう一回読んでしまった。
あらすじの時点ではどういう話になるのかなとボンヤリ試し読みしてみようと思っただけでしたが、1巻を読み終わった頃には夢中になってました。 絵も味があるし、50年前の日本がどういう状態だったのか、マンガ業界はその頃どうだったのか?という中でアイディア(盗作)を活用して生き残る西条。 どうなっていくのか、マンガ業界の未来も変わるのだろうか…気になって仕方ないです!
全然良い話もないしすごい感動する話あるわけではないが無茶苦茶面白い。絶妙な間と会話の繰り返しといえばいいのかな 特に好きなのは「隊長」生死に関わる重要な場面なのにかっこ悪い会話をさせようと考えられる作者はすごいな このマンガの短編を読みその後作者の後書きを読むとこのマンガの凄みがわかったような気がする
最年少で世界記録樹立とか、30歳未満の優秀な人物30人とか、数億円の資金調達だとか、こんなに素晴らしい人がいるんですよ、皆も頑張ろう!夢を持とう!世界をより良い場所に!努力・友情・勝利!…生きていると日々そういった煽りが目に入ってくる。もちろんそれ自体は悪いことではないし、勇気づけられることもある。 でも別に、毎日だらだらしたり、親戚の伝手でたまに仕事したり、友達と別れる時はちゃんと見送ったり、迷った末に5000円貸してあげたり、大麻吸ってゲロ吐いたり、それで良くないか? こんなことを言うと冷笑的だととられそうだが、自分はどちらかというと熱血的でマッチョな方だと思う。努力しなければ現状維持すらままならないと思っている。でも「本当に」それが、そんな世の中が望ましいのかと聞かれたら、違うと言うだろう。誰もが慎ましく生き、他人の価値観に左右されず、ちょっとだけ悪いことをするような世界が好きだ。
※ネタバレを含むクチコミです。
コミックボンボンで掲載されていたので、いましろ先生のいつものクセのある漫画とは違ってかなりマイルドなんですけど、化け猫がただ普通におっさんみたいに生活する緩くてシュールなこの漫画大好きです。
世が浮かれてたバブル期。その輪に入れない若者たちが「俺だって…」と、懸命に行動するが、全て空回り ボロアパートから電話帳片手に、片っ端に女性にイタ電し、電話口に出てきた彼氏から怒鳴り説教 一念発起してディスコへ行けば、自分の場違いさに怯えつつ「楽しまなきゃ…」と、緊張と照れと共に不器用に必死に体を動かす あと、いましろ作品を愛する著名人たちのコメントも収録されています 漫画家・新井英樹 「俺が独裁者なら、『いましろたかし』で笑えない奴、泣けない奴は全員死刑にします。」