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付き合ってあげてもいいかな
「優しい世界」だからこそ追求できる恋愛の面白さがある
付き合ってあげてもいいかな たみふる
mampuku
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 今まで読んだことのある百合漫画の中でも確実に3本の指に入る(下手したら一番)濃密で素晴らしい恋愛漫画です。  大学1年生どうしで知り合い、一緒に軽音楽サークルに入り、酔った勢いのカミングアウトをきっかけに付き合い始めたふたり。周囲からの偏見や迫害に慎重になりながらも、そこは21世紀の若者というか思いのほかすんなり受け入れられ、それどころかサークルや学部内の多様な人間関係とも複雑に絡み合っていく恋愛群像劇へと発展していきます。  何がこの漫画面白いって、同性カップルに周囲がいちいち大騒ぎしないので、同性ならではの恋の悩みだけでなく異性カップルとも共通する諸問題やイチャラブをじっくり楽しめるところですね。とくに重大な事件が起きたりするわけでもないのに非常に内容が濃く感じられます。  街中で手を繋ぐのを恥ずかしがるみわ(黒髪・左)に対する冴子(右)のせりふ 「意外と誰も見てないって!それに、なんか思われたとしても、どーせ通りすがりの知らない人だし」は象徴的です。  あとやはり二人のキャラクターがとても魅力的なのが良いですね。両極端だけどどちらも可愛い。  音楽でつながった百合カップルというと『アフターアワーズ』を思い出します。あっちは百合カップルによるクラブイベ漫画、こっちは恋愛漫画、くらい違いますね。

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