西原理恵子さんのベストセラーを松島直子さんが漫画に 「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」|好書好日
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2017年に発売され、話題を呼んだ西原理恵子さんのエッセー『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(KADOKAWA)。「王子様を待たないで。社長の奥さんになるより、社長になろう」「自分をちゃんと大切にできるって、女の子にとってすごく大切なこと」「結婚か、仕事だったら、どっちもとってください」――。自らの「女の子」時代を振り返りつつ、思春期を迎えた娘や世の中の女の子たちに送られた言...
菅野美穂と江口洋介が出演してる映画がすごく良くて、ずっと記憶に残ってたので原作を読んでみました。西原理恵子の故郷の高知の漁村が舞台になってるのかな〜って感じの、生まれた境遇とか男に振り回されて散々な目にあっても明るく生きようとする女性たちの話です。主人公は村に一軒しかないパーマ屋「野ばら」を母親と一緒に営んでる女の人。その人も故郷を離れて暮らしてたけど娘を連れて帰ってきた訳アリで、今は「こんなおばさんになっても恋をさせてくれるあの人」に夢中…。 映画の方がストーリーの見せ方が丁寧なので、映画を先に観てから原作の情緒と下品の応酬を楽しむのがオススメです。どちらでも主人公の友達のラストのセリフが印象的。映画では小池栄子が演じてたなぁ…。原作にしかない破天荒な部分での定食屋の女将がマグロをさばくついでに旦那を刺したって話が面白かった。西原理恵子の絵だと何でも笑って読めるからいい。