小生「稲中」も読んだことない勢だったので、 本作が世にいう「今までの古谷実とは違う」というのを先入観もなく読んだ。 そんで、読んだ感想だが、率直に言うとよくわからなかった。 主人公・住田が結局何をしたいのかわからず、周囲の人間、女子中学生・茶沢がなぜ彼に好意をよせ、友人・夜野はなぜ彼に尽くすのか、時折でる主人公にしか見えない化け物は何を象徴しているのか?など不明なまま4巻駆け抜けた。 自分の読解力がないだけかもですが…。 ただ登場人物たちの、何気ない瞬間にわきおこる殺意や欲の吐き出し方は、すごく唐突でこの表現には驚いた。 こういうのは衝動的で、細かい動機なんてないのか?と考えると、妙にリアルだと思う。 普通ではない、普通になれない少年・住田のどこまでも救いがない悲哀に満ちた物語。 なんとなくわからなかったが、読後もひっかかかるものがずっとあるので、時間をあけて何回か読み直したくなる魅力があると思います。
※ネタバレを含むクチコミです。
恋人も友達も作らず、ひとり平穏に暮らしてきた主人公・富岡(32才) ある日、自分の今までの人生を振り返り、まわりに誰もいないことに気付く富岡。人生においてオレは遭難している!と感じるところから物語が動き出す。 パンツ一丁になった富岡は流れ星に祈る。 「友達をください…友達」と。そして、人との繋がりを求め、いろんな人物と濃い関係性を持ち始める。どうしようもない奴と知り合ったばかりに大損をすることもあれば、隣に住む小説家志望の美女と接近することになったり。また、仕事仲間のためにとんでもないことに巻き込まれ、恐ろしいサスペンス展開を思わせる事件に遭遇してゆく…。 なかなか暗い作品ながら、これが古谷実という漫画家の巧さなのか、一度読めばグイグイと引きつけられてしまう。 当たり前のことだが、自ら行動しなければ人とのつながりは生まれないのだ。 そうして生まれた不思議な縁には、理屈では説明できないなにかがある、と思わせてる。
これ期待してる。制作スタッフも良さそう。http://natalie.mu/eiga/news/233493
終盤の「悪いやつがいない」がすごかった
わにとかげぎすの「人生に遭難している」って名言だと思うんだよね こういうパッとしない(と自分で思っているだけでなくて本当にパッとしない)おっさんがなんか人生と向き合ったり向き合わなかったりする系すごい好き
童貞が心に生き続ける気がする。
原作もいいし、園子温監督の映画も、よかった。 住田がんばれ!!!!
小生「稲中」も読んだことない勢だったので、 本作が世にいう「今までの古谷実とは違う」というのを先入観もなく読んだ。 そんで、読んだ感想だが、率直に言うとよくわからなかった。 主人公・住田が結局何をしたいのかわからず、周囲の人間、女子中学生・茶沢がなぜ彼に好意をよせ、友人・夜野はなぜ彼に尽くすのか、時折でる主人公にしか見えない化け物は何を象徴しているのか?など不明なまま4巻駆け抜けた。 自分の読解力がないだけかもですが…。 ただ登場人物たちの、何気ない瞬間にわきおこる殺意や欲の吐き出し方は、すごく唐突でこの表現には驚いた。 こういうのは衝動的で、細かい動機なんてないのか?と考えると、妙にリアルだと思う。 普通ではない、普通になれない少年・住田のどこまでも救いがない悲哀に満ちた物語。 なんとなくわからなかったが、読後もひっかかかるものがずっとあるので、時間をあけて何回か読み直したくなる魅力があると思います。