亡き父の借金返済のため、住まいのコテージを富裕層相手の貸し別荘にすることにしたソフィー。ほどなくついた借り手は、ギリシア人作家のテオ。傲慢な態度にはあきれたが、彼の精悍でセクシーな風貌にソフィーの心はざわめいた。一方テオも、うぶなソフィーに興味を覚えていた。この田舎町に滞在する2か月だけの情事も悪くない。秘書が気をきかせて僕の身分を偽ってくれたおかげで、誰もが名前を知る実業家だと知られずに休暇を楽しめる――と。
なぜ、ここがわかったの? スペインの隠れ家に現れた夫に、エミリーは愕然とした。身重の彼女を疎んじ、秘書と一夜を過ごしたひどい夫。逃れるようにロンドンを離れて1年が過ぎていた。「僕はすでに目的を果たした」。夫のその言葉にエミリーがはっとして彼の車を見ると、そこには息子の姿があった! 子供を盾にされては従うほかない。言われるまま、エミリーはフランスの古城につれて来られるが…。彼はいったい私をどうするつもりなの?
毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「エスメラルダの初恋」「借りもののハート」の2話をまとめて収録。
澤田光恵先生の人気作品をピックアップしてお届けするハーレクインコミックスのセットです。「禁じられた約束」「愛された不思議」「一日限りの恋」の3巻をまとめて収録。
亡き姉の双子の赤ん坊を育てているギャビーは、ある日、ギリシア有数の大富豪、アンドレアスに面会を申し込んだ。彼こそが双子の父親なのだ。ギャビーは一夜をともにした姉の話をするが、彼は身に覚えがないようすで、ギャビーを金目当てと決めつけた!冷たくあしらわれ、追い払われたはずのギャビーだったが、ところが後日、アンドレアスが自分にそっくりな男性をギャビーにひきあわせて告げた。「僕の双子の兄だ。双子の父親は、僕ではなく兄なんだ」
フェリチ公国のプリンス・レオと熱烈な恋に落ち、プロポーズを受けたベサニー。豪華な宮殿、上流階級の人々。夢のような暮らしに胸をときめかせたが、平民出身の彼女に王族は冷たく、国務が忙しい彼も味方してくれなかった。それどころか彼女にプリンセスとしての役割を押しつけるばかり。絶望のあまり宮殿を飛びだして3年。本当は今でも愛している彼に離婚を切りだすと、彼は冷淡にも了承する。しかし、離婚するためには再び悪夢の公国を訪れる必要があり…!?
ダヴィーナの母は、まだ幼かった彼女と父を捨てて、ほかの男性と家を出ていった。小さな村で起こったスキャンダルにダヴィーナは苦しみ、成長して研修医となった今でもそのことが忘れられない。ある日、そんな彼女の住む村に新しい医師ローワンがやって来た。どこか冷めた雰囲気の都会的な彼に、ダヴィーナはすぐに惹かれるが、その時彼女は知らなかったのだ。ローワンが実は彼女を捜していたことも、絶対に恋に落ちてはならない男性だということも。
アルゼンチンの大富豪パスカルは、幸せの絶頂から突然、奈落の底に突き落とされた。挙式間近だった美しい英国人女性ブリアナが突然姿を消し、故郷へ帰ってしまったのだ。「環境の違いに耐えられない」という稚拙な言い訳の手紙だけを残して。彼の愛はその瞬間、憎しみへと変わった。そして5年後、商談でイギリスを訪れたパスカルは、接待役の女性を見て愕然とした。ブリアナ!こんなところにいたとは。彼の心は激しい憎悪と彼女を求める欲望の間で揺れ動いた。
もう2度と養育係の仕事はしない。過去のつらい出来事から、ジャッキーはそう決心していた。ところが小さな女の子を田舎の家まで送り届けるはめに。そのうえ目指す屋敷に着いてみると、無愛想な男性に女の子ごと追い払われそうになる始末。彼は何者?なぜこんなに横柄なの?怒りを覚える一方、ジャッキーは興味をひかれてもいた。魅力的な容姿に似合わない、頑なで冷ややかな表情。あの男性も私と同じ、傷ついた心を抱えているのかもしれない。