ゼノン編集部の感想・レビュー78件<<1234>>ある意味1番可愛そうなのは三木涼太マザーパラサイト 佐藤洋寿starstarstarstarstar_borderあいざっく元々施設育ちで、母親の愛情というものに飢えている三木涼太。 一見したら賢くて良い子の彼ですが、 彼が先々で出会う「母親」を採点して、見切りをつけたら殺そうとするなど、大分歪んでいます。 作中に出てくる「母親」達も各々に歪んでいて、(まともな人もいますが) 「本当に良い母親とは?」ということも考えさせられます。 主人公の三木涼太は、 自分が優位に立って相手 (母親) を選んでいると思っていると思うのですが、 本当は寂しくて愛情に飢えている1番可哀想な子だなと思います。 形は違いますが、 プライドが高く愛情に飢えている三木涼太に共感する部分もあったり。 少しやりすぎな設定というか描写もありますが、 親子のあり方などについて共感したり、色々なことを考えながら読める、 読み応えのある作品だと思います。藍さんと凪沙くんの距離感が好きです少年を飼う 青井ぬゐstarstarstarstarstarあいざっくマイペースで表情があまり読めない凪沙くんですが、 着実に藍さんに心を開いていくのが可愛くて、 家族ドラマとしても恋愛マンガとしても温かい気持ちで読める作品です。 歳の差や立場から、 恋愛に発展しそうで中々しない2人の距離感がもどかしくも、 ちゃんとそこに家族愛もあって個人的に好きです。 更新を楽しみに待っている作品の一つです。くだらないからこそ面白い!!俺たちつき合ってないから 宮崎摩耶 山崎智史starstarstarstar_borderstar_borderこめつぶ男のクズさに呆れるが…何故か引き込まれます こんな男に騙される女なんているのかと思うくらいゆりかがおバカすぎて心配になる笑 でも男にのめり込むとこうなってしまうのかな~なんて過去の恋愛を思い出しながら読みました。 幸せはもっと近くにあるよ~~早く気づいてゆりか~~! あまり深刻に感情移入して読むとイライラするかもしれないけど。突っ走る主人公ゆりかの性格、好きです! おねショタの新気鋭お姉ちゃんに好かれすぎて死ぬ!? あぬstarstarstarstarstar_border宮っしぃこの世のお姉ちゃん全てに効果がある「弟香」(ショタこう)という匂いが出てしまうショタと、家庭教師のお姉ちゃんがそれを治そうとしつつも匂いにやられていき、ショタは街のお姉さんたちに弟香が漏れて襲われそうになって、とかなりぶっ飛んだ内容 ニコニコ漫画とかで毎日ログインボーナスにエロい画像をアップしてくれる、あぬ先生にハマり、気づけば商業でも連載始まったので即買い 完全に攻めた攻めたというか、作者の性癖バリバリな内容は良いの感想しか生まれなかった というか弟香とか、その発想は無かったすぎるよ... しかも連載がワルキューレとかのコアミックスとか、他作品とのギャップが凄すぎるのもちょっと面白い 一風変わったおねショタ漫画なので、性癖持ちは是非に他人事のようで自分事に思える作品です。ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて~ 星来starstarstarstarstarあいざっく推しに対する強い感情を持った女の子達と、活動者のあれこれが描かれており、 登場する女の子達は一見異常に見えますが、様々な距離感の推しが増えている今日では案外自分事に思える作品です。 (実際配信者にガチ恋している友人は苦しみながら読んでいました笑) 推しがいる人には多かれ少なかれ共感しながら読めて、 推しに対する自分の気持や言動を見つめ直すきっかけにもなるかもしれません。 すごく面白くていつも続きが気になりながら読んでいます。プロになれなかった者たちへプロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち acca Hina野愛プロ彼女と言えるほどのプロフェッショナルは登場しない。破滅する姿を見たくなるほど悪い女もそんなにいない。 華麗な港区女子になり有名人と付き合ううちに欲望が膨らんでこうなっちゃったんだろうな〜女子も男子も詰めが甘いね〜くらいの感じ。 芸能でもスポーツでも芽が出て長く活躍する人は謙虚でいい人が多いなんて話を聞くけれど、自分を見失わず欲に溺れずってことが大事なんだろうな。 プロ彼女になれなかった者たちのフィクションとしては面白い。でも真のプロ彼女のノンフィクションも見てみたい…けど誰にも種明かしをしないのが真のプロ彼女なんだろうな。恐怖の猿軍団#1巻応援さるまね 吉田薫六文銭猿って怖くないですか? 猿好きな方には申し訳ないのですが、 自分、小さい頃から猿ってあんまカワイイと思ったことないんですよ。 リスザルやメガネザルは多少愛嬌があるとか言う人もいたけど、全然理解できなかったす。 たぶん、微妙に顔が人間似ているところとか、愛嬌どころか打算的というか小賢しい感じが好きくない理由なんだと捉えてます。 日光さる軍団の猿回しとか正気の沙汰じゃないっすよ。(なんでだよ) そして、まさに自分の気持を投影し、逆撫でしてくるような作品がでました。 それが、この作品です。 猿が人間のマネをして、人間の道具や武器を使いこなし襲ってくる話。 その習得の仕方なんですが、目をギョロギョロして道具を眺めるんですけど、それが見ていて心底腹立つんです。 なんだ、その目は!と昔の体育教師ばりに顔面平手打ちしたい。 すぐにマネできるくらい知性はあるんですけど、基本理性がないので、本能で行動している感じも余計に腹立つ。 対策として、マネされないよう武器を使う姿を見せてはいけないようなので、何もしない、我慢するだけなのですが、それも歯がゆい。 とまぁ、腹がたってばっかですが、実際内容は結構ホラーで全然笑えないです。 マネできたこと(投石や棒で殴るなど)で襲ってくる猿の容赦ない行動に村人はどんどん犠牲になっていきます。 また、舞台が江戸時代なので、火縄銃みたいな猟銃くらいしかなく、近代的な武器がないのも恐怖ポイント。 ライフルがあれば、ぶっ放したい。 主人公は温厚で優しすぎるきらいがあるようですが腕はたつよう。 まだ1巻では戦っておらず、彼が今後猿とどう戦っていくのか?気になります。 息子とか奥さん、主人公の家族が危機的な状況なのも不安です。 もし家族がこの猿たちに殺されてしまい、その怒りで、山にこもり、音を置き去りにしながら祈る時間が増えた状態まで仕上げてきて、 「この腕力までは真似できまい」 と、この世から猿達を駆逐する復讐鬼と化したら最高だと夢想します推しがいる人必見マンガでは??ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて~ 星来starstarstarstarstar_borderNano動画投稿サイトの人気配信者にガチ恋してしまう女の子たちの話。 今の時代彼らの人気は本当にすごいよね…とか言いつつ私も推しが何人かいますが…。 だからこそめちゃくちゃ気持ちが分かるというか、うわ~~~やべ~~~~!!!って顔を覆いたくなります。分かりますかね…。 今はコスモくん編をちまちま読んでますが、続きがめちゃくちゃ気になる。 明日は我が身…かもしれない。マジでご安全に推し活したいね…。そうか、人間社会は難しいんだな…綿谷さんの友だち 大島千春さいろく空気を読む・察する・同調・遠慮・配慮・強制力、などなど人の群れの中では色々と気を使うことが当たり前のようにあるけど、思ったことや感じたことをすべてド直球にしか捉えられなかったらいかに大変か・・・ 綿谷さんはとても大変。素直が過ぎるとただのヤバい子なのである。 そのため周りも大変なのだが、そこがまた本作の見どころだと思う。 綿谷さんはある意味恵まれている。 ある意味、だけど。基本ほのぼの、たまに闇 ふしぎな夫婦生活長い道 こうの史代名無しクズだけどどこか憎めないダメ男と、のほほんとしたおおらかな女性の夫婦生活を描いた作品。全体的にほのぼのとしてて好きです。荘介殿の女癖の悪さや道のふところの広さに呆れつつ、いっぽうでなんだかこんな生活いいなぁと思ってしまう。さいしょは道のことを快くおもっていなかった荘介殿がだんだん道に惹かれていく様子がかわいい。道のほうは基本的におっとりしてて、クズな夫にも優しいのだけれど、その裏で元カレへの執着があることを匂わせたり、父との関係にすこし不穏な気配を孕んでいたり、芯のつよいところを見せたりと、ときどき闇が垣間見えるようでぞっとする。ふたりの微妙な距離感はたがいの無関心の裏返しなのでは?とも思ってしまうような描写もちらほら…… ほのぼのしつつもどこか怖い、でもやっぱり癒やされる、素敵な作品。 小ネタなどもたくさんあるので、何周でもたのしめるのもグッドポイント♡ドキドキの大きさに、主役も脇役も関係ない。モブ子の恋 田村茜starstarstarstar_borderstar_borderNano物語で例えるならみんなの中心にいる主人公よりも、すみっこの脇役でいる方が落ち着いてしまう信子。 大学生になってスーパーのアルバイトをはじめ、一年経ってやっと慣れてきた。 そんな信子には忘れられない出来事がある。 バイト始めたての頃、客対応で困っていたところを同い年の入江くんが助けてくれた。 しかし一年経った今でも、入江くんの連絡先は知らないままだった。 今まで脇役でいた信子が、一歩ずつ彼との距離を縮めていく、小さな恋物語。 何年かぶりに読んだけどやっぱりきゅんきゅんする~~!! うどん屋で店員に信子の注文を間違えられた時、すかさず訂正してくれたりと、さらっとやってのける入江くんに惹かれるのも分かる。 個人的には私もスーパーの勤務経験があるので、分かる~と共感できる点があったのがよかった。 タイトルの言葉、1巻の裏に書いてあるんですがめちゃくちゃいいなあと。こんなかっこいい大人になりたいミカコ72歳 新久千映野愛理想のおばあちゃん像とはちょっと違って、ミカコさんはミカコさんとしてかっこいい。 親とか祖母とかお年寄りとか言っても、人は人なんですよね。 亡くなった夫のスマホにメッセージを送り続けるおばあちゃんなんて聞くと孤独な生活を想像してしまうけど、ミカコさんは毎日を適度に楽しく元気に生きています。お仕事してるしエスニック料理食べるし友達もいる。子どもや孫との関係もちょうど良さそう。 ミカコさんを見ていると、年齢に合わせて落ち着いたり心配させないようにふるまったりなんて、必要ないなと思えます。 大人はなろうとしてなるもんじゃなくて気づいたらなっているものなのかもしれません。 新久千映先生作品に登場するワカコさんもタカコさんもミカコさんも、自分のご機嫌の取り方を知っているからかっこいいんですよね。 ミカコさんみたいなおばあちゃんじゃなくて、ミカコさんみたいな人になりたい。ハートフルヒモ飼いおにロリ物語 #1巻応援凛子ちゃんとひもすがら 七瀬八兎来栄寿母子家庭でありながら母親が僅かなお金だけ置いて失踪してしまい、11歳の美少女・凛子が50万円でイケメンのヒモ・春乃を飼う物語です。「ひもすがら」と「ヒモ」が掛かったタイトルなわけですね。 「普通」に家族と暮らし、「普通」に色々な将来の夢を持って過ごすクラスメイトたちと対比して、温かいご飯を家で食べることすら経験できずに育ってきた不憫な凛子。彼女の欠けた部分を、働きはしないけれど家事全般は得意で優しい言葉もたくさん与えてくれる春乃が埋めていってくれる、奇妙な関係が成立していきます。 しかしながら、春乃の優しさも歪さが生んだものであることが段々明かされていきます。それでも凛子が現状で心を保って生き長らえるためには、それが解り切った空虚であったとしても必要なものであるという構造がエモさを醸し出します。メリハリのある心情描写がとても心地良く感じます。 そして七瀬八さんの絵がとても良く、苦痛に歪む表情も、見渡せば美しさが広がる世界も、総じて綺麗に描かれます。春乃は本当にだらしのない立派なヒモなんですが、顔が良い。ヴィジュアルも中身も、とても良いおにロリです。 母親が残した金額は僅かであり長い間春乃を養えるほどではないのが明白で、物語の期限を思わせます。ただ、1話の冒頭で凛子の幸せな未来が描かれているのが救いです。すべての黒髪ストレートロング美少女の安寧と幸福を祈ります。早く続きが読みたい顔に泥を塗る ヨシカズ名無し2巻まで読みましたが早く続きが読みたいです! いろんな漫画読んで性格が歪んでしまってるのですがサイコパス人間が出てくるとどんな行動を起こすか気になってしょうがなくなってしまいます! いい具合にサイコパスで怖い彼氏、絶対プッツンキレたらやばいタイプ。 対して、ユニセックスなイケメン少年。彼の動向も気になりすぎます!メイクと勇気と束縛サイコ彼氏 #推しを3行で推す顔に泥を塗る ヨシカズ天沢聖司Twitterで「真っ赤な口紅塗ったら彼氏にクレンジングオイルぶっかけられた話」という第1話を見かけて即買った作品。激ヤバ束縛系サイコ彼氏とずっと付き合ってきたせいで「自分のために楽しんでメイクする」という簡単なことができない主人公が、男女両方のファッションを軽やかに楽しむ青年イヴに出会い勇気を持って踏み出す姿は無条件に応援したくなってしまう・・・。 あのクソ男には社会的に然るべき天誅が下ってほしい・・・美紅ちゃん無事逃げ切ってくれ。 #推しを3行で推す https://twitter.com/ArochamoCOM/status/1351730072550404099?s=20土曜日半ドンが楽しみだったあの頃土曜日のランチメイト 高尾じんぐ野愛土曜日の半ドン、なつかしいですね。 まるごと休みの日曜日よりも、早く帰れる土曜日の方が解放感があって好きだったような気がします。 そんな90年代の中学校が舞台です。 主人公の真穂は土曜日の放課後、調理室に忍び込んでこっそりお昼ご飯を作っています。 しかし野球部の宮森君に見つかってしまい、お昼ご飯を作ってあげることに…というストーリー。 普段はほとんど喋らないのに、土曜日のお昼だけ一緒にご飯を食べる関係性がいいんですよね。 食べたいものを知らせてくれなかったり、感想も言わずガツガツ食べる宮森君を「まったくもう男子ったら」みたいな目線で見守る真穂は妻のようでもあり母のようでもあります。 この男子・女子感も古き良き学園ラブコメっぽくていい!なつかしい! なつかしいなつかしい言ってますけど、結構読み進めてから「今って土曜日半ドンじゃなくない?」と90年代設定に気づきました。20代の子が読んだらすぐ気づくんだろうな…とちょっとだけ悲しくなりました。煙の向こうがわの幸せいぶり暮らし 大島千春野愛一点の曇りもなく寸分も狂いもなく幸せな日常を過ごしている人達なんてきっといない。 わかっているはずなのに隣の芝生が青く見えて、自分の日常がうまく愛せなくなったり。 そういうリアルさを忘れさせてくれるひたすらほのぼのした日常漫画かと思ったら、ひたすらリアルな日常漫画だった。 同棲中のカップル・頼子と巡が休日に燻製を作って食べるお話。 相手のことがわからなくなったり、将来に不安を感じたり、他のカップルと比べてしまったり。 何も起こらないように思える毎日の中、言葉にならないモヤモヤとした感情が生まれては消えていく。 それでも、美味しいものを作って一緒に食べれば間違いなく幸せで。 痛さも甘さもほろ苦さも全て含めて愛おしい日常なんだと教えてくれる作品でした。 もちろん料理漫画としてもすごく面白い! 燻製コーヒー飲んでみたいし、たこ焼きやカレーの具材を燻製にするのも美味しそうでやってみたい。ドラマは全シーズン観…ワカコ酒 新久千映名無しドラマは全シーズン観てるけど、原作は今回初めて読みました。やっぱり漫画の方がスムーズに頭に入ってくる気がしました。この世で一番好きな漫画ワカコ酒 新久千映れなちぃアニメや実写の動画等で食欲が唆られる事って結構あるけど、漫画の絵でこんなにもお腹が空くのはこの漫画くらいかも…笑 ワカコの独特のキャラや空気感、周りの人の温かさ、じんわりと身に染みる感じ。他の漫画では味わえないなんとも言えない心地良さがある!お酒は殆ど飲まない私なのに、充分楽しめる。人に勧めたいマンガNo.1です!キュンキュンが止まらない!モブ子の恋 田村茜名無し「自分は物語の脇役(モブ)がお似合いだ」そんなことを考えている主人公の話です。ずっと脇役だと思っていた大学生の信子が、同じスーパーで働く入江くんに恋をします。自分に自信がなく、最初は積極的な行動が取れない信子が、周りの協力を得ながら、時に自分を奮起させながら、入江くんとの恋を進展させようと頑張る姿にキュンキュンさせられます。クズがクズに騙されるマンガ俺たちつき合ってないから 宮崎摩耶 山崎智史名無し主人公は声優として売れてないからキャバ嬢で生計を立ててる女で、ハイスペ男子と付き合って自分をバカにした奴らを見返したいと思ってる。でも何の努力もしてないんだよね…。お金がないのはしょうがないけど自分磨きすらしない。部屋が全体的に汚いんだけど、特に風呂が汚くてだらし無いなと思った。そんな女が客として店にやってきた自称年収3000万の男に目をつけられて堕ちていく話。女もクズなんだけど男の方が更にクズで、実際は大企業になんて勤めてないし(職業不明。パチプロ?)、他に何人も女がいるし、妻子持ち。しかも奥さんは旦那がクズだってことに気づいてるカオスっぷり。まだ連載が終わってないので最後がどうなるか見届けたい。オイオイオイこいつすごいわ私と夫と夫の彼氏 綾野綾乃天沢聖司またすごい不倫三角関係モノが登場してしまった…!『今度会ったら××しようか』とか『こちらから入れましょうか?…アレを』みたいな、女性が男にパートナーを寝取られるタイプの恋愛モノが好きなのですが、これまたすごくいい作品ですね。 妻である主人公は夫が超〜大好きだけど、その夫は妻に対して超淡白で挙げ句に男と不倫。しかもまさか主人公の教え子(美少年)という怒涛の展開。しかも教え子は「主人公と夫のどっちも好き」と言っていて、も〜気になることだらけ! 教え子くんはさておき、1巻読んでみて夫はマジでなんで妻と結婚したのか謎。なんなんだこいつは。 ゼノンでいま1巻分全部読めちゃうのでぜひ。 https://comic-zenon.com/episode/13933686331788556233かわいいいいいいぃ。…モブ子の恋 田村茜ymzkrmかわいいいいいいぃ。お互いに、相手のことを尊重するがゆえのもどかしさに胸がもぅキューーーってなります。 今や薄汚れてしまったおばさんの私にも、過去にあったであろう初々しい想いを思い出させてくれる素敵な作品。 自尊心低めの信子さんが細かなことを気にしてもじもじしてしまうポイントもすごく分かる! その時の感情とか戸惑いをひとつひとつ丁寧に描いてあるから、とても親近感が湧くし、不器用であろうとちゃんと伝えようとする信子さんを気づけば応援しているし、日頃の自分を改めたくなる。 そんな信子さんをまじめに、柔らかく、静かに受け止めてくれる入江くんも良いぃぃ。眼鏡外して前髪上げたらめちゃセクシーで困る。 ずっと見守っていたいふたりです。だいすきなおかあさんマザーパラサイト 佐藤洋寿兎来栄寿「バブみ」「オギャる」といった言葉が普及し始めて早数年。「戦慄のバブみサイコスリラー」とでも形容すべき作品が登場しました。 「登場親子、みんな毒」……とまでいうと語弊があり、まともな息子も中にはいるんですが、中心となるのは毒息子と毒親による予測不能のサスペンス。『スズキさんはただ静かに暮らしたい』に続いて佐藤洋寿さんらしい不穏な味わいが堪能できます。 多少のツッコミどころもありますが、異常な性向がぶつかり合ってもたらされる異様な展開の不安と不穏の波に細かいことはさておき呑まれます。 良い意味で、ネット広告で使い易そうなパワーのあるセリフやコマが多い作品です。 作中で、特殊な赤ん坊と一緒に荷物を運送するゲーム『デス・ストランディング』が描かれていたのも良い演出だなと思いました。 物語がどこに着地するのかが最大の焦点ですが、ぜひ行くところまで行ってやり切って欲しいなと願っています。 心の中の赤木しげるに「正しい親、正しい子供、正しい親子…………元々ありはしないんだって……!そんなもの…………!」と囁かれながら。<<1234>>
元々施設育ちで、母親の愛情というものに飢えている三木涼太。 一見したら賢くて良い子の彼ですが、 彼が先々で出会う「母親」を採点して、見切りをつけたら殺そうとするなど、大分歪んでいます。 作中に出てくる「母親」達も各々に歪んでいて、(まともな人もいますが) 「本当に良い母親とは?」ということも考えさせられます。 主人公の三木涼太は、 自分が優位に立って相手 (母親) を選んでいると思っていると思うのですが、 本当は寂しくて愛情に飢えている1番可哀想な子だなと思います。 形は違いますが、 プライドが高く愛情に飢えている三木涼太に共感する部分もあったり。 少しやりすぎな設定というか描写もありますが、 親子のあり方などについて共感したり、色々なことを考えながら読める、 読み応えのある作品だと思います。