最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より

いま読むと良さそう

最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より
hysysk
hysysk
1年以上前

ストーリー仕立てなので細かい用語よりも功利主義を身につけた人ならどういう思考をするか、というのが具体的にイメージしやすい。「最大多数の最大幸福」というと弱者が犠牲になるのでは?という気持ちになるが、それはベンサムが意図したこととは真逆であると知れたのも良かった。 トロッコ問題だったり、公衆衛生の問題はまさに現在のコロナ禍で問われたこと(限られた人工呼吸器を誰に回すか、ロックダウンなどの私権の制限が許される法的根拠は何か)だし、人種差別や性差別の話題も目にしない日はない。これを読む限りベンサムは必ずしも思考実験を好んではいなかったようだけど、倫理的なジレンマが起きたときに自分はどうするかという準備はしておいてもいいだろう。 自分の信条と近いこともあり、これをきっかけに3冊ほど功利主義についての本も買ってみた。

異世界からの企業進出!?

異世界ダンジョンテスターに転職!

異世界からの企業進出!?
異世界スキー
1年以上前

ブラック企業を退職した次郎の転職先は異世界の魔王軍が経営する会社で、対勇者のダンジョン・テスターとして働くことに! 似た題材だと『迷宮ブラックカンパニー』がありますが、より正統派な感じ。 魔王軍のバックグラウンドも悲哀を誘うもので、それに惹かれる次郎のキャラクターもまっすぐで面倒見がよく好感が持てます。人事のダークエルフ、スエラさんもおせっかい焼きでかわいい。 1巻はまるまる研修編、2巻でパーティ編成とエンジンがかかりきっているわけではないですが、単調になりがちな序盤がキャラクターの魅力でがっちりカバーされていて見事。絵も半端じゃなく上手いです。 順調に面白くなっていきそうな安定感があります。楽しみ!

センゴク一統記

日本の戦国時代に焦点を当てた大河歴史マンガ

センゴク一統記
クロキ
1年以上前

主人公は仙石権兵衛秀久。絵は写実的であり、何より迫力がある。 戦争シーンでコレ程の力を出せる漫画家はそう多くない。また作者は一次資料を中心に よく精査読了してマンガに歴史的知識を盛り込んでいる。歴史の勉強として、また 単純に楽しむためにもオススメである!

トクサツガガガ

お礼を言いながら漫画を読んだのは初めてだ……

トクサツガガガ
路地
1年以上前

「好きなものに、年とか性別とか、関係ない」 「自分の好きなモノを悪く言われたりするのって、ものすごく怖いことなんだよ…」 わかる……わかるよ……そうだよ、好きなもん好きで何が悪いんだよクソッタレェーーッ!と言いたくなる。 大人になるとフツウにならないとまずい気がして、なまじフツウができるようになってきた分、誰かのフツウじゃないことも軽んじそうになる。 そういう『俺はお前らみたいに人の好きなものをけなしたりしねーーーッ!』って思ってた学生時代を思い出す、いい話。 ありがとう仲村さん。君が僕のヒーローです。

サルハンター

人語を喋るサルvs人間

サルハンター
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

ツーリングの最中に恋人が急病になり救急車で病院にいく途中にサルに邪魔をされ恋人は亡くなりおまけにサルに「マヌケ」と言われた男とサルの壮絶な戦いを描いたマンガ。登場するサルは人間の女性の欲情したりと会話ができたりスニーカーを履いたりと進化しまくりだし、主人公の武器はヌンチャクだし全編通して誤植なのかそれとも実際のリアルさを出すためにそうなっているかわからないがセリフの勢いはむちゃくちゃすごい。途中からサル側につく人間や人間側につくサルなども登場してずっとテンションの高いまま物語がすすんでいく。 続きが読めるものなら読みたい傑作です

ボーイミーツマリア

追悼・PEYO(恵口公生)センセイ

ボーイミーツマリア
さいろく
さいろく
1年以上前

亡くなった恵口公生センセイの別名義だったと聞いて。やたら活劇に向いた絵柄だと思ってたのもあってBLでは珍しいと勝手に思ってました。 確かなBL作品なんですがBL要素は尊さなりがほとんどなのでシンプルに尊いです。エロ要素は皆無と言っていいほどの尊さなので世界中の男性に向けてオススメできます。 それよりストーリーの尊さや愛の尊さ、大河の天然壁破壊攻撃の尊さ、マリアの演劇への熱意の尊さなど尊いです。 わずか23歳で故人となってしまわれた。なんということだ。 月マガ連載中だった「キミオアライブ」も未完となってしまったわけで、辛い。 だからこそマンバのような場でもっと知ってもらって、手にとってもらって、出来たら脳裏の片隅にでも残してもらいたいなぁと思いました。 作品のクオリティ、絵の抜群の上手さは本当に23歳って言われても全くそんなふうに思えないレベルです、ていうかマジでベテランの域だと思う。 こういう絵が超上手い先生が作品を色々経て迷走しまくったりして、最終的に元のタッチに戻ったりしていく背景を追う未来が欲しかった。 関係者でもなんでもないですが、お悔やみ申し上げます。 R.I.P.

バックステージ・イン・ニューヨーク【電子単行本】

ニューヨークで輝く人達

バックステージ・イン・ニューヨーク
Pom
Pom
1年以上前

ニューヨークへ、ファッションを学びにきたサチと、ひょんなことから出会うドラァグクイーンのポール達との交流を描いた話。 ニューヨークで夢追いって、やぱかっこいい響きです。 裏で支えてくれる人たちあってこそ表舞台で輝ける人達がいる。 色んな世界を知れるって面白い。 1巻1巻も短いので、さらっと読めるしサチとケンの恋愛模様も気になるところです。

マルさんのスナック

スナックといってもおやつのほう

マルさんのスナック
野愛
野愛
1年以上前

妹にお弁当や夕飯を作ってもらってるけれど、ちょっと足りなくてついつい夜食やおやつを作って食べちゃうマルさんのお話。 ほのぼのしていてハラハラドキドキはなくて、ひたすらお腹が空いてきます。 家族との関係もあたたかくて優しい気持ちになれます。 そして飯漫画といえばレシピの実用性も重要なポイントですが、良いです!! 目新しい料理は登場しないですが、絶対美味しい&再現できるレシピが満載です。 カレーやシチューの残りで作れたり、甘いものもホットケーキミックスを使っていたり、明日にでも作ろうって思えるレシピなのがいいですね。 ひたすら優しい飯漫画が好きなひとに読んでほしい!

アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集

まるで血の流れないサスペンス

アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集
名無し
1年以上前

どの話にも心に傷を持った女性が登場します。その傷は簡単に癒えることはありません。もしかしたら一生そのままかもしれません。やまじえびね先生の作品を通して見るとまるで血の流れないサスペンスのようです。そうして尚更に彼女達の痛みを感じることが出来ます。中でも表題作の「I'M NOT HERE」は重みのある話です。主人公は心理カウンセラーですが彼女自身も幼少期に兄から性的いたずらをされ、母に打ち明けても取り合ってもらえなかったことを悩み続けカウンセリングに通っています。優しい恋人と身体の関係を持つことはありますが、いつも行為の途中で意識が飛んでしまうのです。実は数年前に事業の失敗で兄は失踪しており、その心労が重なった為に母が急死します。全ての苦しみから解放されたように思われましたが、恋人との行為の時の症状は治ることはなく、タイトル通りの悲しくてシリアスな結末に終わります。シンプルなようでいて絵にもストーリーにも深みがあります。どちらがきっかけでも構わないので気になった方はぜひ読んでみて下さい。

バシズム 日本橋ヨヲコ短篇集

エネルギーがたぎってる初期作品集

バシズム 日本橋ヨヲコ短篇集
名無し
1年以上前

「これを描き上げたら死んでもいいや」と思いながら描いているとコメントがありましたが、本当にその通りでどの作品にも気迫を感じました。鬱屈した学園生活を打破しようとする話が多いですが、悩むことも肯定してくれるような優しさもあります。ヒロインは女から見てもカッコいいと思う女達ばかりです。「バシズム」って「日本橋ヨヲコイズム」ということでしょうか。超ぴったりのいいタイトルですね。

Silent Blue

湖の底に沈んだ街と消えた記憶の真相を探す物語

Silent Blue
名無し
1年以上前

隕石の落下により湖の底に沈んでしまった街。主人公は子供の頃にその街に住んでいた。今は移動販売のコーヒー店を営みながら湖に潜り、忘れてしまった自分の故郷が消えてしまう以前の記憶を思い出そうとしている。そんな時に原因は隕石ではなく人工衛星の落下じゃないかと言う男が現れ、その証拠を探す為に湖の深層部に潜ることになった。表紙のイメージと一話目の印象的にヒューマンドラマっぽい話なのかなと思いましたが、男の登場により疑惑が生まれて謎を解く要素も加わりグッと物語に引き込まれました。水の中にいるシーンがたくさんありますが幻想的な浮遊感があって読んでいてとても心地よかったです。

+α―プラスアルファ―

ドラマシリーズ『α』出演者4人の物語

+α―プラスアルファ―
名無し
1年以上前

「α―アルファ―」と「+α―プラスアルファ―」は二つで一つのような作品ですが単体で読んでも面白いです。 ドラマシリーズ『α』を演じるキャスト4人の物語。主人公は大物俳優の父を持つ二世女優の三神妃子。最初は自分でも親の七光りであることに引け目を感じていましたが徐々に才能を発揮しています。作品を演じるごとに共演者の天水キリに惹かれていきますが、最終的に妃子の片思いだけでなく、もっと巧妙な四角関係の物語であることも分かり読み応えがあります。「α」と「+α」を交互に読んでいくと妃子の演技力も上がっているように感じるので面白いです。

α―アルファ―

一話完結の物語でもあり劇中劇でもある

α―アルファ―
名無し
1年以上前

「α―アルファ―」と「+α―プラスアルファ―」は二つで一つのような作品ですが単体で読んでも面白いです。 「α」はくらもちふさこ先生らしい学園モノだけでなくファンタジーやSFなど、様々なストーリーが一話完結の形で描かれています。実は、それらは4人のキャストが演じている劇中劇という形のオムニバスなのです。「+α」では演者としてではない素の4人の物語を読むことが出来る、とても面白い構造になっています。連載は「α」を描き終えた後に「+α」を描かれたようですが、最初の単行本は一話ごと交互に収録される形で発売されたようです。どういう読み方をしても楽しいなと思いました。

青のオーケストラ

面白い!!!

青のオーケストラ
名無し
1年以上前

まさに王道オーケストラ漫画!! 演奏者漫画にあえりがちなすごく暗くて苦しい描写が少なめで個人的に好きな漫画です! オーケストラ漫画ってすごく難しい気がします。 なぜなら人数が多いから、あと音は形が見えないから。 でもそれをうまいこと描写していてスッと感情移入できる、そんな漫画です。 裏サンデー発ですが万人受けする作品ですし、まだまだ面白くなる漫画だと思います。アニメ化などメディア化もしてほしい!!

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