ストーリー仕立てなので細かい用語よりも功利主義を身につけた人ならどういう思考をするか、というのが具体的にイメージしやすい。「最大多数の最大幸福」というと弱者が犠牲になるのでは?という気持ちになるが、それはベンサムが意図したこととは真逆であると知れたのも良かった。

トロッコ問題だったり、公衆衛生の問題はまさに現在のコロナ禍で問われたこと(限られた人工呼吸器を誰に回すか、ロックダウンなどの私権の制限が許される法的根拠は何か)だし、人種差別や性差別の話題も目にしない日はない。これを読む限りベンサムは必ずしも思考実験を好んではいなかったようだけど、倫理的なジレンマが起きたときに自分はどうするかという準備はしておいてもいいだろう。

自分の信条と近いこともあり、これをきっかけに3冊ほど功利主義についての本も買ってみた。

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最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より

さいだいたすうのさいだいこうふくどうとくおよびりっぽうのしょげんりじょせつより
ジャンル:社会
最新刊:
2018/10/12
さいだいたすうのさいだいこうふくどうとくおよびりっぽうのしょげんりじょせつより
最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より
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境界のエンドフィール

境界のエンドフィール

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純粋理性批判

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論語と算盤

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劣っていることは資産である ~アドラーの「個人心理学講義」より~

劣っていることは資産である ~アドラーの「個人心理学講義」より~

友だちはいますか? 自分がちっぽけに思えることがありますか? ーーつらさ、寂しさと上手に付き合う方法教えます。“こころ”は扱いにくくて、でもあなたがあなたであることの証でもあるのです。個人心理学の創始者・アドラーの名著をまんが化。お互いを信じられない、絆がなくなってしまいそうな、ある家族の再生の物語。

政談

政談

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