後に世間を大きく騒がすことになる大量殺人「アララギの子事件」。謎を追っていた刑事・瀬戸真人は遂に不正なおとり捜査を強行する。だが、真相の末端を掴みかけたその時、彼は取り返しのつかない過ちを犯してしまう――。「犯した罪は贖えるのか?」 ――リハビリテーション科を軸に描かれる心と身体の“真”の再生ストーリー。医療×サスペンス新機軸! ここに開幕…!!
「恋とはなんだ?」「人間とはなんだ?」「”わかる”とはどういうことなんだ?」哲学徒のぶち当たる壁に光を与え続ける永遠の名著「純粋理性批判」をまんが化。原著は認識論に”コペルニクス的転回”をもたらし、現在でも大きな影響を与え続けている。難解なことでも有名なこの書をアンドロイドと人間の恋を通して学べる格好の入門書にしました。認識論とは? そして恋とは何か? がちょっぴり分かる本です。目次/プロローグ/第一章 感性と悟性/第二章 モノ自体と現象ーコペルニクス的転回ー/第三章 理性/エピローグ
ときは明治初期。金儲けが卑しいとされていた時代に100以上の企業の設立に携わり、日本の経済発展を牽引した一人の男がいた。男の名は渋沢栄一。その思想の背骨には”論語”があった。次の一万円札の肖像となる伝説の人を、漫画で活写!
友だちはいますか? 自分がちっぽけに思えることがありますか? ーーつらさ、寂しさと上手に付き合う方法教えます。“こころ”は扱いにくくて、でもあなたがあなたであることの証でもあるのです。個人心理学の創始者・アドラーの名著をまんが化。お互いを信じられない、絆がなくなってしまいそうな、ある家族の再生の物語。
最大多数の最大幸福を追求する“功利主義”。法学に計量の概念をもたらしたこの革命的な思想をミステリー仕立てで漫画化!舞台は19世紀のロンドン。急激な産業化で起こる労働問題や、差別され、苦しむ売春婦の依頼など、コンサルタント業を営む主人公ラシュビーのもとに持ち込まれる問題は様々だ。ラシュビーは功利主義というよく切れる道具を使って、快刀乱麻にこれらを解決していく。
人口減、産業の衰退などにより危機に直面した日本が取った選択は、完全無欠のコンピューターによって政策を決めることだった。「同業者は同じ場所にすむこと」「無職の禁止」。びっくりの施策の数々に翻弄されるロックミュージシャンの恋の行方は? 自由に生きるか。そこそこで満足するか。人間存在の根幹に迫る近未来SF儒学!
ストーリー仕立てなので細かい用語よりも功利主義を身につけた人ならどういう思考をするか、というのが具体的にイメージしやすい。「最大多数の最大幸福」というと弱者が犠牲になるのでは?という気持ちになるが、それはベンサムが意図したこととは真逆であると知れたのも良かった。 トロッコ問題だったり、公衆衛生の問題はまさに現在のコロナ禍で問われたこと(限られた人工呼吸器を誰に回すか、ロックダウンなどの私権の制限が許される法的根拠は何か)だし、人種差別や性差別の話題も目にしない日はない。これを読む限りベンサムは必ずしも思考実験を好んではいなかったようだけど、倫理的なジレンマが起きたときに自分はどうするかという準備はしておいてもいいだろう。 自分の信条と近いこともあり、これをきっかけに3冊ほど功利主義についての本も買ってみた。
原著はKindle Unlimitedで読めるのだが、何度も数ページで挫折してしまっていた(括弧が多くて意味が入ってこない)。 このまんがシリーズは単に原著をなぞるのではなく、独自のストーリーを展開してエッセンスを伝えるという意欲に溢れたプロジェクト。アンドロイドに人格を持たせる設定で、カントが批判した合理論や経験論の限界を示し、それらを乗り越えるための思想を説明している。 わかりやすさ故にこぼれ落ちるものもあるだろうし全部を理解できた訳ではないが、社会生活を営む上で巻き込まれる様々ないざこざや悩みに対してすっきりした見通しを与えてくれると思う。
ストーリー仕立てなので細かい用語よりも功利主義を身につけた人ならどういう思考をするか、というのが具体的にイメージしやすい。「最大多数の最大幸福」というと弱者が犠牲になるのでは?という気持ちになるが、それはベンサムが意図したこととは真逆であると知れたのも良かった。 トロッコ問題だったり、公衆衛生の問題はまさに現在のコロナ禍で問われたこと(限られた人工呼吸器を誰に回すか、ロックダウンなどの私権の制限が許される法的根拠は何か)だし、人種差別や性差別の話題も目にしない日はない。これを読む限りベンサムは必ずしも思考実験を好んではいなかったようだけど、倫理的なジレンマが起きたときに自分はどうするかという準備はしておいてもいいだろう。 自分の信条と近いこともあり、これをきっかけに3冊ほど功利主義についての本も買ってみた。